1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62301096
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
上平 貢 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (60027761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉積 健 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (50038973)
佐野 敬彦 京都市立芸術大学, 工芸学部, 助教授 (80178805)
宮島 久雄 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (00125220)
池上 忠治 神戸大学, 文学部, 教授 (70030509)
鈴木 健二 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (20000391)
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Keywords | デザイン史 / 近代美術 / 産業美術 / 造形 / 美術史 / 装飾 / 映像 / 機械時代 |
Research Abstract |
分担研究者の各個別研究として, 明治期の美術と工芸, 近代美術における絵画とデザインとの関係, 抽象美術とデザインにおける造形性の問題, デザインと装飾美術との関係, 機械時代におけるデザインと映像芸術の問題, 大衆消費社会におけるデザインの問題, 産業美術運動のデザイン史上の位置づけの問題, そしてデザイン史における折衷主義の意味の各テーマに関する調査研究が実施された. それらの各分担研究間の相互調整を計り, 意見を交換し, 更なる研究の展開の質的向上に役立てるため, 本年度は4回の研究会を開催した. 第1回会合においては, デザインの歴史的意味に関して興味深い論議が展開された. 第2回会合においては, 造形性と構成の問題というデザイン史上重要なテーマについて意見の交換が成された. 第3回会合においては, 日本とアメリカを例にして, 産業美術とデザインにおける生産と消費の諸問題について論議が成された. 第4回会合においては, 環境の視覚的価値をめぐって, 歴史的観点から各種の見解が提出された. 上記の諸研究および各研究会で扱われた内容は, 美術史とデザイン史との関係構造の把握に有効なアプローチを示しており, 両者の統一的基盤の確認から, 更に, デザイン史の本質とその方法論の解明へと進むことが可能な段階に達している.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 上平貢: 美術京都. 1. 12-21 (1988)
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[Publications] 吉積健: 映像と理論. 19. 32-38 (1987)
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[Publications] 藤田治彦: 京都工芸繊維大学工芸学部研究報告『人文』. 36. 47-71 (1988)
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[Publications] 藤田治彦: 美術史. 124. 186-201 (1988)