1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62302014
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉沢 康和 広島大学, 理学部, 教授 (00028086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒柳 登喜大 九州大学, 理学部, 教授 (70037159)
宇井 治生 広島大学, 理学部, 教授 (70004265)
有馬 朗人 東京大学, 理学部, 教授 (40011465)
丸森 寿夫 筑波大学, 物理学系, 教授 (10037145)
三雲 昴 筑波大学, 物理学系, 教授 (40015475)
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Keywords | 原子核物理学 / 核分光学 / 原子核構造 / ガンマ線 / 重イオンビーム |
Research Abstract |
原子核の励起状態、特に高スピン状態の研究は、実験・理論とも年々活発になっている。ニールス・ボーア研究所における国際共同研究は、実験装置を昭和63年4月に発送し、すでにすえ付けを終り、63年秋からテスト実験を開始した。この科研費により、国内の共同実験、理論、計算、研究会および国際共同研究の打合せなどを行った。 (1)九州大学のタンデム・バンデグラフを用いて広島大学と九州大学のグループがクーロン励起の共同実験を行った。 (2)各大学の理論5グループが昨年に引き続き、高スピン状態およびIBMに関する原子核構造の理論計算を行った。 (3)7月8〜9日に広島大学において国際共同研究に関する小人数のワークショップを開催した。5月の国際会議の報告がなされ、今後の共同研究の打合せを行った。 (4)11月7〜9日に東大原子核研究所において「原子核の回転と振動」の研究会を開催した。デンマークから2名の参加者があり、3日間にわたり理論と実験の研究者約60名を集めて盛大に行われた。議論の中心は、超変形状態である。 (5)広島大学と九州大学においてガンマ線核分光学の研究を行うためのデータ保存用の追記型光ディスクの利用に関する開発的研究を進めた。 以上のように昨年に引きつづき、本年度もこの科研費によりわが国の核分光学の研究の進展に大きく寄与することができた。
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[Publications] Y.Fukuchi.: J.Phys.Soc.Japan. 57. 2976-2987 (1988)
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[Publications] C.B.Moon.: Z.Phys.A. 331. 111-112 (1988)
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[Publications] T.Komatubara.: Nucl.Phys.A.
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[Publications] K.Furuno.: Nuc1.Instr.and Meth.A.
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[Publications] K.Furuno.: Nucl.Instr.and Meth.A.
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[Publications] M.Matsuzaki.: Progress of Theoretical Phys.79. 836-862 (1988)
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[Publications] H.Aiba.: Progress of Theretical Phys.81. (1989)
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[Publications] J.Mukai.: KURRI-TR. 303. 7 (1988)
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[Publications] J.Mukai: 原子核研究.
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[Publications] T.Kuroyanagi.: Nucl.Phys.A484. 264-274 (1988)
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[Publications] S.Suematsu.: Nucl.Phys.A485. 304-326 (1988)
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[Publications] S.Mitarai.: Nucl.Instr.and Meth.
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[Publications] K.Takada.: Nucl.Phys.A485. 189-209 (1988)
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[Publications] K.Takada.: Nucl.Rhys.A490. 262-274 (1988)
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[Publications] K.Takada.: Phys.Rev.C38. 2450-2452 (1988)
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[Publications] K.Takada.: Nucl.Phys.