1988 Fiscal Year Annual Research Report
スーパーコンピュータを利用した非線形計算力学の実用化に関する調査研究
Project/Area Number |
62302039
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉田 裕 東京工業大学, 工学部, 教授 (70013125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 宏樹 埼玉大学, 工学部, 助教授 (50134474)
増田 陳紀 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (00016700)
田村 武 京都大学, 工学部, 助教授 (30026330)
依田 照彦 早稲田大学, 工学部, 教授 (70112993)
林 正 長岡科学技術大学, 建設系, 教授 (40029145)
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Keywords | スーパーコンピュータ / 計算力学 / 非線形解析 / 構造工学 |
Research Abstract |
本研究は、スーパーコンピュータの出現による数値計算の高速化、大型化を背景として、土木工学分野に於ける非線形現象を解明するための計算力学手法を見直し、その実用化を計ることを目的としている。その現状を把握し問題点を整理するために前年度においては「構造工学における計算機利用と数値解析に関するアンケート調査」を企業、官公庁、研究所、大学など数値解析に係わる機関に対して実施し、多数の回答を得た。本年度においてはこれらの結果を集計整理し、報告書をまとめた。さらに、得られた結果を踏まえ、様々な角度から検討を加え、現状に対する問題点の明確化を計り、将来展望を行った。 1. 構造工学における非線形数値解析の現状と将来:数値解析の対象や実施状況、計算機などについて分析し、現在の使用コードとその問題点を抽出し、非線形解析に対する現状認識を調べ、非線形解析における問題点を整理して、非線形解析のこれからの位置づけを明らかにした。 2. 建設分野からみた数値解析の現状と将来:建設業において実務に使われている数値解析の適用分野、汎用コードと自主開発コードの利用状況と内在する問題点、解析業務の現状、非線形解析の実用化に際して学界に求められている要望を調査検討し、今後の解析技術の方向を展望した。 3. 計算機利用に関連した教育と学会の役割:計算機利用ないし数値解析に関する大学教育の現状について整理し、分析した。さらに、今後の力学教育の内容に対する意見・要望を大学側および実務者側双方に対して調査し、検討を加えることにより、大学教育と実務との係わりや、計算機、数値解析および力学教育の将来像を展望した。また、数値解析関連の生涯教育と大学、学会の役割について求められる姿を描いた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 土木学会構造工学委員会 構造力学小委員会 非線形解析分科会: 1-182 (1988)
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[Publications] 土木学会構造工学委員会 構造力学小委員会 非線形解析分科会: 土木学会論文集. 404. (1989)
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[Publications] 土木学会構造工学委員会 構造力学小委員会 非線形解析分科会: 土木学会論文集. 403. (1989)
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[Publications] 土木学会構造工学委員会 構造力学小委員会 非線形解析分科会: 土木学会論文集. 410. (1989)
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[Publications] 吉田 裕: 第25回東京工業大学総合研究館講演会概要集 スーパーコンピュータと計算力学 -現状と展望-. 53-67 (1988)