1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62302057
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Research Institution | Kochi University., Faculty of Agriculture |
Principal Investigator |
南 信弘 高知大学, 農学部, 教授 (70036713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 輝男 山口大学, 工学部, 教授 (40035019)
日下 達朗 山口大学, 農学部, 助教授 (50038238)
細山田 健三 宮崎大学, 農学部, 教授 (10040833)
小椋 正澄 高知大学, 農学部, 助教授 (40036736)
前田 和美 高知大学, 農学部, 教授 (30036719)
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Keywords | 土壌侵食 / 作物栽培システム / 土壌流亡予測式 / 降雨予測 / 表面流 / 雨滴飛散 / 畝立て / 土壌係数 |
Research Abstract |
昭和63年11月22日(山口大学農学部)及び平成元年2月25日(高知大学農学部)で各分担者との研究打ち合せを行った。 (藤原・南)は、昨年もフィリピン山岳地農業の調査をしているが、本年度は(前田)を加え8月11日までフィリピンミンダナオ島南部高地レークセブ地域の原住民自活のための山岳農業の実態を、主として栽培システム面から調査してきた。土地所有権の回復と適当な教育の実施及び土壌保全を考慮した栽培システムの導入により着実な成果が得られるこを確認した。 (小椋)は、以前に発表した一降雨毎の土壌流亡量予測式の土壌係数について研究を進め、土壌密度と粒径分布が最も土壌係数に関連することを確かめた。 (深田)は、土壌侵食の第一段階である雨滴の土粒子剥離・飛散作用を実験的に研究した。本年度は特に落下雨滴の雨滴径測定法に工夫を凝らし、ナイロンストッキングメッシュを利用した測定法を開発している。 (日下)は、土壌侵食量の大部分は地表薄層流に起因するとして、流量と土壌流亡量との関係式を発表していたが、さらに直接降雨強度との関係を求めるため、山口大学農学部野外圃場での観測を継続して、解析的な地表流によるシート侵食の予測式を提案した。 (細山田)は、宮崎大学農学部の観測圃場で圃場の畝立てによる土壌流亡量変化を観測し、土壌流亡量に及ぼす影響を評価した。 (塩月)は、危険降雨の予測面から気象学的研究を進め、以前に報告した「10分間雨量データのみによる豪雨検知と短時間最大雨量の予測」を現地観測に適用して妥当性を確認すると共に、気象衛星"ひまわり"の赤外データを基礎に雲頂温度と雨量との関係を調べ、その地点の可能最大雨量の推定を加味して、この方法の改良を試み精度向上を図った。
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Research Products
(1 results)