1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62303003
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
松本 英之 群馬大学, 工学部, 助教授 (90008467)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
都野 雄甫 九州大学, 理学部, 教授 (10029845)
秋葉 欣哉 広島大学, 理学部, 教授 (20011538)
稲本 直樹 東京大学, 理学部, 教授 (30011422)
櫻井 英樹 東北大学, 理学部, 教授 (70025873)
右田 俊彦 群馬大学, 工学部, 教授 (40008412)
|
Keywords | 有機ヘテロ原子化合物 / 反応 / 機能開発 |
Research Abstract |
1.有機IV族元素化合物の反応と機能開発:リビングアニオン重合法用いて単分散型高分子量ポリシリレンを合成した(櫻井)。二価ケイ素中間体や同ゲルマニウム中間体、ヘテロ原子間のイリド生成をスペクトル的に確認した(安藤)。Pd、オヨビTi化合物へのトランスメタル化を利用した有機スズ、ハロゲン化物およびオレフィンの三成分系カップリング反応を開発した(右田)。炭素骨格転位反応におけるシリル基の電子的効果を利用し高立体選択的-炭素環拡大反応を実現した(桑嶋)。ラダーポリシランやオクタシラキュバンなどの新規縮合多四員環ポリシランを合成した(永井、松本)。 2.有機V、VI族元素化合物の反応と機能開始:リン、硫黄およびセレンを含む多重結合化合物の立体保護に成功した(稲本)。ヘテロ原子中心ラジカルを単位とするポリマーの有機磁性材料への応用を試みた(岩村)。ヘテロ原子置換カルベノドの反応を利用した高選択的シクロアルカンカルビノール合成法を開拓した(奥)。Hypervabentな有機ゲイ素化合物を経由する新規反応を開発した(秋葉)。 3.有機遷移金属化合物の反応と機能開発:遷移金属錯体による1,4-エピペルオルキシドの触媒的分解反応を開拓した(野依)。求電子性官能基を有する有機亜鉛化合物を用いる炭素骨格構築法を開拓した(因丸)。疎水性アミノ酸を有するペプチドのFe_4S_4錯体が高電位にて電子移動を行なうことを見いだした(中村)。反応性に乏しいニトリルの金属錯体による活性化に成功した(村橋)。 4.有機ヘテロ原子化合物の理論化学:ヘテロ原子の分子力場用算用パラロータを作製した(大沢)。ピリジン-N-オキシドにおける塩基性度およびNMR化学シフトに及ぼす置換基効果を解析した(都野)、求核種に関する溶質間及び溶質-溶媒間相互作用を解析した(速水)。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Hideyuki Matsumoto.: J.Chem.Soc.,Chem.Commun.1083-1084 (1988)
-
[Publications] Toshihiko,Migita.: Chem.,Lett.1351-1354 (1988)
-
[Publications] Naoki Inamoto.: Bull.Chem.Soc.Jpn.61. 861-867 (1988)
-
[Publications] Kinya Akiba.: Tetrahedron Lett.30. 725-728 (1989)
-
[Publications] Yoho Tsuno.: J.Org.Chem.53. 1191-194 (1988)
-
[Publications] Shin-Ichi Murahashi.: J.Am.Chem.Soc.110. 8256-8258 (1988)