1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62303016
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
足立 達 東北大学, 農学部, 教授 (10005580)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 元 信州大学, 農学部, 助教授 (30109201)
細野 明義 信州大学, 農学部, 教授 (20021074)
宮岡 拓 岡山大学, 農学部, 助手 (00093708)
中江 利孝 岡山大学, 農学部, 教授 (40032974)
伊藤 敬敏 東北大学, 農学部, 助教授 (80005610)
|
Keywords | 抗腫瘍活性 / 抗変異原性 / ヨーグルト / 状質乳 / 発酵乳 |
Research Abstract |
乳酸桿菌15種37菌株,乳酸球菌7種26菌株,接合法あるいわ融合法によって作出した変異株に菌株,計75菌株について, まず, 細野らの方法によって抗度異原性試験を行なった. これらの乳酸菌を脱脂乳培地に培養した結果によると, 乳酸桿菌3種3菌株,乳酸球菌3種6菌株,計9菌株にいちじるしく高い抗度異原性が認められた. 選抜した乳酸菌の脱脂乳培地における抗度異原性は, 培養時間が24時間を過ると減少し, その減少割合は菌種によって異なっていたが, 発酵に伴なう脱脂乳培地のPHの低下と抗変異原性との間には, 明確な関係は存在しないことが明らかとなった. なお, 最も抗変異原性の高かったLactobacillus jugurti 4811株の生成する抗変異原性質は, PH5.0〜90ならびに35〜55℃の範囲で安定であることが知られた. 一方, 北部ヨーロッパ産のBulgaarse yoglurt,Kevy villia,Villia fiel,およびLang filの計4種の雑質発酵乳をスターターとして発酵乳を調製し, 培養後, 発酵乳の各々から無菌的に凍結乾燥粉末を作成し, 生食水懸〓〓として, ICR雄マウスにSarcoma180腹水腫瘍を移植させたものに腹腔内胞射を行ない, 移植後21日に腫瘍を滴出し, 処重量を測定して抑利率を求めた. その結果, ヨーグルトでは, 試験したいずれの投与量でも55〜65%の抑利率を, Kevyl villia 10mg/kg投与群では60%以上の抑利率を, Lgmg filでは50mg/kg投上群で75%と最高の抑利率がえられた. この結果から, 乳酸球菌を使用して製造される投質発酵乳にも, 乳酸桿菌によって主として製造されるヨーグルトに匹適する抗腫瘍活性を示すものの存在することが明らかとなった.
|
Research Products
(1 results)