1988 Fiscal Year Annual Research Report
農産加工施設におけるヒートポンプの有効利用とその性能向上に関する研究
Project/Area Number |
62304024
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
石橋 貞人 九州大学, 農学部, 教授 (50041588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 孝尚 高知大学, 農学部, 助教授 (70036739)
秋永 孝義 琉球大学, 農学部, 助教授 (60045135)
田中 俊一郎 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (80041664)
御木 英昌 鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (40041727)
村田 敏 九州大学, 農学部, 助教授 (30038187)
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Keywords | 省エネルギ / 排熱回収 / ヒートポンプ / 農産加工 / 木材加工 / 水産加工 / 品質保持 |
Research Abstract |
1.各分担者は昨年と同様に分担課題についてそれぞれの施設の熱利用に実態を調査した、現行施設の排棄熱量の回収、システム構成の変更等による省エネルギ化の検討と、より有効で多目的利用が可能なヒートポンプシステム導入に伴う問題点を明らかにした。各施設とも今回のような熱エネルギの利用実態調査は実質的に初めてであり、また施設責任者のもとにも省エネルギの資料がなく、エネルギの有効利用についての認識が不足しているのが実状であった。また各分担のシステムのライン構成は複雑でかつ独得のプロセスを有するため、まずプロセス全体の理解とともに対象農産物の特性を熟知する必要があった。 2.木材加工場、海産物(干物)加工場においては除々に低温除湿乾燥法としてヒートポンプの導入がなされているが、その熱収支や材料自体の乾燥特性は不明であった。阿部は木材乾燥について実態調査より、また松岡は海産物について乾燥実験を行ないその有効性を明らかにした。御木はかつお節工場における熱エネルギ使用量を調査し、その熱収支を明らかにしている。 3.ジュース加工場およびパインアップル加工場、さらに製粉、飼料配合工場についてはこれらのプロセスが他の工程と複合化され、単独プロセスの分析が不可能であったが、省エネルギのための今後の検討資料は得られた。 4.製茶工場の熱の有効利用に関しては粗柔工程からの熱回収の可能性が大小の工場について検討された。 5.田中は漬物加工場における漬物冷却装置への熱の有効利用として冷凍機をヒートポンプ化するための設計およびその計算を行ない、その可能性を実証した。
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