1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62304046
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
川島 康生 大阪大学, 医学部, 教授 (10028425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲田 祐 東北大学, 医学部, 教授 (20006068)
小松 作蔵 札幌医科大学, 教授 (00045329)
杉本 侃 大阪大学, 医学部, 教授 (10028342)
戸嶋 裕徳 久留米大学, 医学部, 教授 (00080664)
関口 守衛 東京女子医科大学, 心臓血圧研究所, 教授 (70075232)
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Keywords | 心移植 / 心肺移植 / 移植患者の登録システム / コーディネイティングシステム / 拒絶反応の診断 / bridging Device / 心保存 / 心肺保存 |
Research Abstract |
レシピエントの登録システム:既存のデーターベース・ソフト, パソコン, 電話回線を使用し地域レベルないし全国的レベルでの移植患者登録システムを作成し, 実用化のための検討を行っている. コーディネーティングシステム:上記データベースを共有し, これを利用してorgan sharingができるようにシステムを考えている. 脳死個体の管理:AdとADHによる長期管理(平均17日)が可能となったが, その間の病態とくに循環動態を詳細に検討して, ドナーの選択基準の再検討を行っている. また本年は文部省科学研究費総合A「生命倫理に関する一般理論の構築と方法論の開発のための基礎研究」班主催の生命倫理研究フォーラムを共催した. 移殖患者の自然予後と実態調査:多変量解析による拡張型心筋症の予後予測法を確立した. 厚生省難病の疫学調査研究班の報告をもとに拡張型心筋症の実態調査を行い, 上記予後予測法から心臓移植患者の実態を明らかにする. 拒絶反応の診断:理在心臓移植においては唯一信頼できる診断法は心内膜生検だけである. 頻回にかつ確実にできる非侵襲的診断法が必要であり, 電気生理学的方法, 免疫担当細胞の検出法等を検討している. 移植肺の拒絶反応の診断はさらに困難であるが, 肺胞洗浄液中のリンパ球の芽球化, サブセットの変動に着目し, 好結果を得ている. Bridging Deviceの研究:完全人工心臓(TAH)と補助人工心臓(VAD)が考えられる. TAHについては解剖学的適合性, 生体反応適合性, 流体力学的問題を検討し, デザインの改良を重ねており, 動物実験で良好な結果を得た. VAD輸送システムの検討と, その確立のための簡便で長時間保存できる方法を検討しており, すでにいくつかの新知見を得ている.
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