Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有留 宏明 大阪大学, 極限物質研究センター, 助教授 (70029552)
佐藤 繁 高エネルギー物理学研究所, 放射光実験施設, 教授 (10005796)
菊田 惺志 東京大学, 工学部, 教授 (00010934)
藤田 順治 名古屋大学, プラズマ研究所, 教授 (50023700)
波岡 武 東北大学, 科学計測研究所, 教授 (90015743)
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Research Abstract |
宇宙科学,プラズマ・核融合,放射光科学,レーザー科学,物性物理学,X線光学,精密工学,微細加工の分野では,その研究推進のためにX線光学系の需要が急速に高まっている. 更に先端技術の発展に伴って従来のX線光学系は大きく変革されようとしている. 本研究の目的はX線光学系への切実なニーズを持つ我国の基礎研究と先端技術の研究者が従来個別に進めてきたノウハウを結集し,組織的,長期的にX線光学系の総合的な研究開発を進め,それぞれの分野での課題の解決に寄与し,研究の格段の進展に資することである. その方策として重点領域研究を設定するために本研究によってその準備研究を行ってきた. 基本方針,主要研究課題及びその具体的内容,研究組織を検討するために10〜15名の分担者による打合せ会を5回開催した. 更にX線光学関連研究者の意見を広く聞くために拡大打合せ会,X線光学研究会及びX線光学に関するアンケート調査を実施した. これによってX線光学に対するニーズ及び問題点が明らかとなり,重点領域研究の主要研究項目として,軟X線光学の基礎,結晶X線光学,X線顕微鏡光学,X線望遠鏡光学,X線結像光学系評価法の5項目を設定した. また,これらの5研究課題に共通した技術的・基盤的諸問題を解沢するために6項目の作業班課題,基礎過程,X反射鏡技術,X線光学素子技術,X線検出系と画像処理技術,X線偏光測定法,X線光学素子・光学系評価法を設定した. 申請領域名「X線結像光学」,申請代表者東北大学科学計測研究所・教授波岡武として昭和64年度発足重点領域研究へ申請した. 研究期間は4年間,研究経費961,400千円といた. 本研究ではX線光学は非常に広い研究分野を含むため,対象とするエネルギー領域は40eV〜20keVに限定し,X線光学にとって重要である光源の開発は行なわず,既存のシンクロトロン放射光,プラズマX線源の有効利用にとどめた.
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