1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62306022
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
市川 惇信 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (60016714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 〓一 京都大学, 工学部, 教授 (20025886)
高松 武一郎 京都大学, 工学部, 教授 (00025785)
須田 信英 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60029410)
北森 俊行 東京大学, 工学部, 教授 (60010724)
伊藤 正美 名古屋大学, 工学部, 教授 (30023021)
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Keywords | 重点領域研究 / 分散システム / 自律分散システム / 文散と協調 |
Research Abstract |
本総合研究(B)は科学研究費補助金重点領域研究「自律分散システム」について企画調査を行なうために設置された. 自律分散システムとは, 新しいシステムの態様であって, システムを構成する要素が自律的に行動することにより, システム全体の機能と性能が実現されるシステムをいう. このシステムは, 本研究班に参加した研究者の間で数年前から提唱されてきたもので, 今日の人工的システムがもつ問題点, 管理機構が大きなオーバーヘッドになること, 一部の故障がシステム全体のダウンにつながること, などを解消し, 多様性, 柔軟性, 耐故障性に富んだシステムを実現できるもことが期待されている. この重点領域研究については, 62年度に学会活動等による企画調査を基礎として研究計画を作成し申請を行ない, ヒアリングにおいて実システムを指向する研究が過重であると指摘され採択に至らなかった経緯がある. 本総合研究では, 9回の企画調査打合せ会を開催して見直しを行い, 関連する諸領域とも調整して次の枠組をもつ研究推進計画を新たに編成した. A.自然に存在する自律分散システムの機構解明:生体組織, 生物社会, 物理化学系, を対象とし, 自然がもつ自律分散システムの機構を解明する. B.自律分散システムの機能分析:Aで解明した機構を通信機能, 情報処理機能, 制御機能, の3機能の立場から分析する. C.自律分散システムの理論構築:AおよびBの活動により明らかになった機構及び機能に基づいて, 自律分散システムの理論を作り上げる. この枠組のもとで, 計画研究班8, 総括班・評価班ならびに公募班からなり研究組織を編成し, 必要とする研究経費を算出し, 重点領域研究申請書「自律分散システム」を作成して, 申請を行なった.
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Research Products
(2 results)