Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 茂久 東京工業大学, 理学部, 教授 (10134199)
渡辺 武 九州大学, 医学部, 教授 (40028684)
岩永 貞昭 九州大学, 理学部, 教授 (90029942)
藤田 恒夫 新潟大学, 医学部, 教授 (00032863)
井村 裕夫 京都大学, 医学部, 教授 (10025570)
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Research Abstract |
細胞間情報伝達あるいは細胞内の機能を調節して,生体のホメオスタンスを維持するため重要な働らきをしている未知の生理活性物質の数は多い. それらは, 脳・神経系や内分泌系はもとより, 免疫,腫瘍,神経細胞などの増殖や分化,また遺伝情報の発現調節にも深く関係している可能性が高い. これら未知物質を発見することは, 新しい生体機構解明研究の原点となるものである. 本研究においては, 未知の生理活性物質,特にベプチド性物質の多角的な検索研究を推進させるため,従来に見られなかった視点に立ち,多岐にわたる生理的意義をもつものとして生体内情報伝達物質を把握し,強力かつ柔軟な研究体制を確立しようとするものである. 班員間相互に,この問題について徹底的な意見交換, 討議を行った. 班構成は,それぞれの関連領域において独自の方法論を確立している生化学者,分子生物学者,免疫,腫瘍の基礎,臨床医学者,組識学,棄理学,内分必学の第一線級研究者が共通の目的のため,有機的な連帯を持ちうるメンバーによって成立っている. その結果,方法論的には,各関係領域の最新の手法を駆便しつつ,未知物質の系統的検索を行ないうる重点的かつ精鋭的な共同研究グルームの編成と研究方向について,完全な意見の統一を見た. これら,一年間の検討成果を基盤とし,これに優秀な若手研究者若千名を加え,集中的な研究を実施するため,本班員である井村裕夫京大医学部教授を代表者とし,昭和64年度発足の重点領域研究として,「生体内情報伝達に関わる新しい生理活性ペプチドの探索とその生理的及び臨床的意義の解明」の申請を行ない得るにいたった.
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