1987 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータによる民法体系の再編と法のモデルシステムの構築
Project/Area Number |
62410011
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北川 善太郎 京都大学, 法学部, 教授 (30025142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 敬三 京都大学, 法学部, 助教授 (80191401)
渡辺 豊英 名古屋大学, 工学部, 助教授 (80093342)
星野 聰 京都大学, 大型計算機センター, 教授 (90025867)
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Keywords | 民法 / 民法体系 / データベース |
Research Abstract |
本研究は3年間の継続研究を予定し, 初 年度の昭和62年度には, PCを利用した民法体系の再構築を目的とし, (1)サンプルデータの作成, (2)民法体系要素に関するキーワード選足, および(3)民法テキストのPC入力によるデータベース化を具体的に検討した. (1)のサンプルデータについて民法総則を問題毎に7項目(見出し, 本文, キーワード等)にわけて入力し, ウインドウ〓〓を利用してより有用なデータベースの構築を進めている. (2)のキーワード選定作業は, 一応, 民法の財産法分野を中心に, 大項目毎に送定を終えている. (3)の民法テキスト入力は民法総則, 拘権法, 債権法および親族・相続法について終了している. 以上が, 昭和62年度に予定した3点の研究計画の実績の概要である. 当初は, [キーワード][学説][判例][法令]の4種のデータを別々に作成し, 相互に関連づける方法をとっていたが, カード方式のソフトウエアを利用することによって, 1枚のカードでこれらの事項を記入し, かつ, 個別に検索する方法に切り替えた. これによって, 民法体系のデータベースとして利用しやすくなった. ただし, 個別検索方式についてソフトウエアの検索機能と民法データとの有件的関連づけは今後の課題として残されている. このデータベースを部分的に利用して昭和63年度の民法総則の教材を作成中であり, また, 民法の再編成に関する本研究の過程でえられた成果を参考にして民法入門を出版する予定である.
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