1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62410012
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Research Institution | Hitotubashi University |
Principal Investigator |
山本 武利 一橋大学, 社会学部, 教授 (30098412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 守 静岡大学, 人文学部, 教授 (80007236)
吉田 裕 一橋大学, 社会学部, 助教授 (20166979)
田崎 宣義 一橋大学, 社会学部, 助教授 (40107157)
矢澤 修次郎 一橋大学, 社会学部, 教授 (20055320)
田中 浩 一橋大学, 社会学部, 教授 (20015358)
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Keywords | 大正デモクラシー / 地域社会 / 地方改良運動 / 産業組合 / 青年団 / 在郷軍人会 |
Research Abstract |
1.大正期地方社会状況についての全国的把握を進めるため、昨年複写した『大阪朝日新聞』『大阪毎日新聞』のなかから、各人の研究テーマに関する記事をピック・アップし、コピーした。とくに大正期の長谷川如是閑など主要ジャーナリストの記事をまとめる作業を行なった。 2.研究組織欄記載の役割分担にもとづき、各地で現地調査を実施した。たとえば山形では、内務官僚の実力者山県有朋のフトコロ刀平田東助の調査と、かれが明治後半期から大正期にかけて育成した産業組合について、また静岡では、1914年の悪税廃止運動が急速に盛りあがり、それを基盤に松本君平を中心とした普選運動が展開され、新たに静岡自治青年団が活躍する過程を調査した。さらに福岡、京都、熊本などの「郷土部隊」の部隊史や在郷軍人会の動きについての資料を収集した。長野市や松本市では、『信濃毎日新聞』の記者や記者クラブなどの動きを裏づける資料の収集を試みた。なお沖縄、岩手、大阪、名古屋、鳥取、松山などでも同様な調査を行なった。 3.これらの地域での地元新聞の分析を継続的に展開した。その際、各地の研究テーマに関する記事を地元図書館や国立国会図書館などでコピーし、整理した。合せて、地元ジャーナリストの伝記や日記、また地元紙の社史なども収集した。 4.調査、新聞閲覧などで集積した資料は、整理補助員の助力をえて、整理を進めた。 5.研究打ち合せ会を開催し、各分担研究の相互調整をはかるとともに、調査成果を随時、発表した。 6.『一橋論叢』、『一橋大学研究年報社会学研究』、Hitotsubashi Journal of Social Studiesなどの研究誌に各人が研究成果を発表するとともに、今後の著書の刊行についての検討も行なった。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 山本武利: 一橋論叢. 101巻4号. 101-122 (1989)
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[Publications] 田中浩: 一橋論叢. 100巻2号. 90-112 (1988)
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[Publications] 田中浩: Hitotusbashi Journal of Social Studies. Vol-20No.1. 15-22 (1988)
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[Publications] 田崎宣義: 一橋大学研究年報社会学研究. 26. 63-104 (1988)
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[Publications] 吉田裕: 藤原彰・今井清一編『十五年戦争史3太平洋戦争』. 81-112 (1989)
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[Publications] 和田守: 季刊日本思想史. 30. 21-34 (1988)
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[Publications] 矢沢修次郎: "都市社会運動の可能性" 自治体研究社, 280 (1989)
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[Publications] 山本武利 編: "大正期地方社会の自立化と再編" (1990)