1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62420037
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大坪 英臣 東京大学, 工学部, 教授 (20011132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町田 進 東京大学, 工学部, 教授 (70010692)
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Keywords | 船体強度 / 不規則波 / AI / 有限要素法 / 衝撃荷重 / ランダム荷重 / 疲労亀裂伝播 / 亀裂開閉口 |
Research Abstract |
1.不規則波中の船体構造の応答性を予測するために必要な解析法として、船体の剪断変形を考慮の上有限要素法を用いて高次振動の影響を導入し、流体力系数として二次元的に正格な値を用いる方法を開発した。この計算法を用いて船首部析損事故解析、船首尾波浪衝撃の解析および波浪外力の非線形性を考慮した研究を実施した。昨年度開発したAIを使用して船体強度部材を最適設討するためのプログラムをより確実にした。 2.非線形性を考慮した船体縦強度解析および局部応力解析の精密化の一助として、有限要素法による構造非線形解析に関する一連の基礎的研究を実施した。すなわち、一般骨組構造に対し、極限解析用の低次要素モデルを用いた。弾塑性有限変形プログラムを開発した。また、スラミングなどの衝撃荷重を受ける種々の構造部材のエネルギ吸収能力を評価することを目的とした板殻構造解析プログラムを開発し、多数の実験結果との比較・検討により、その有用性および問題点を明らかにした。 3.冷間圧延鋼板を供試材とする中央亀裂試験片を用いて広帯域ランダム荷重下における疲労亀裂伝播挙動について検討した。亀裂開閉口挙動および累積被害則概念に基づいて解析し、一定振幅とランダムの各試験における結果の対応関係を明らかにした。また、T字継曲げ疲労試験を板厚20〜80mmについて行い、強度の板厚効果を応力論的視点から検討をすすめ、現象を概略説明しうる状況に至っている。
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