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1987 Fiscal Year Annual Research Report

時間分解電子線回折による短寿命化学種の構造決定

Research Project

Project/Area Number 62430003
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

小中 重弘  北海道大学, 理学部, 教授 (50000849)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 江川 徹  北海道大学, 理学部, 助手
井川 駿一  北海道大学, 理学部, 助教授 (90001841)
Keywords電子線回折 / マルチチャンネル測光
Research Abstract

今年度は, マルチチャンネリ検出器を用いた回折像測定システムを組み立て現有の小角電子回折装置を一部改造してそれを取付け, 予備的測定を行なった. 以下, 項目別に記述する.
1.イメージインテンシファア付マルチチャンネル測光システム(プリンストンインスツルメンツ製SMAーIRYー700N型)を購入し, 検出器前面に歪曲収差の小さな近矩離撮影用カメラレンズ(日本光学マイクロニッコール 105mmF2.8S)を取付けた. 検出器の位置調整には, X軸(水平面内光軸方向, 光学レール), Y軸(水平面内, 精密ステージ), Z軸(垂直方向, 精密ラボジャッキ)からなる3軸調整台を製作して用いた.
2.プラスチックシンチレーター(30×100×0.2^t)は石英ガラス板にオプチカルセメントで貼付方法により平面性が損なわれることがわかり, 貼付して用いたが, 貼付方法の改良, 又は, 厚さ1mm程度のシンチレーターを基板なしで用いる, 等による改良を予定している. シンチレーターの前面は, 装置内の迷光の影響を除くために, 吹き付け法によって炭素被膜で覆った. 波長550nmにおける透過率が約20%の被膜により迷光を除去できたが, 被膜の厚さや炭素の粒度に検討の余地が残っている.
3.現有の小角電子回折装置の電子銃を改造して, 大きなビーム電流(最大 0.7μA)を取れるようにした. 金箔, 二硫化炭素, および四塩化炭素による回折像の予備的測定を通して, 今回組み立てた測光システムは, 装置の迷光, 電子ビームの状態, および残留ガスの影響等をリアルタイムでブラウン管に映し出すため, ビームストッパーや試料噴射ノズルの位置調整, 残留ガス対索, 迷光対策等を極めて容易にするという利点が明らかになった. この利点を最大限に生かし, その他, 曜備測定で明らかになった点を孝慮に入れて, 回折室改造のための設計を進めている.

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Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

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