1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62430006
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山本 嘉則 東北大学, 理学部, 教授 (60029519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 順一 東北大学, 理学部, 助手 (90191311)
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Keywords | 有機銅化合物 / 高選択的合成 / 1,3ー不斉誘導 / 有機銅ールイス酸複合反応剤 / ルイス酸 / 非環状立体制御 / γ,βー不飽和エステル / アサイフリックステレオコントロール |
Research Abstract |
γ,δーDioxygenated(E)-d,B-enoates(1)を有機銅ールイス酸複合反応剤と反応させると2が超高率的に生成することが判明したほぼ100%e.e.,100%収率に近い値で1,3ー木斉転写が達成されたことになる. 1→2への変換はMe基について示されているが,Bu基についても超高率的に1,3ー木栄転写が可能である. Schemelには反応の概要が示してある. 脱離基OR^3としてはメシル基が最高の結果を与えた. ルイス酸(BF_3)が存在しない場合や,トシル基を脱離基に用いた場合は副生成物(還元体やγーアルキル体)が同時に生成する. アセチル基が脱離基の場合は還元体が主生成物となる. 3cは7に97%化学収率,99%以上のd_1e_1で変換できる. 7の立体構造は8に導いて決した. 4cは10に96%化学収率,99%以上のd.e.で変換され,さらに11に導いて立体構造を決定した. 反応は全てanti-Sn2'型で進み,脱離基OR^3の反対側の面から攻撃が起こることがわかった. なお,出発原料の3および4の全ての光学活性体(4種類)をスレオニンから合成する方法も開発しており,7および10の全ての光学活性体(4種類)を99%e.e.以上の超高純度で合成できるようになった. この光学活性building blookを用いて,さらにcomplex moleculesを超高率的に合成することを試みている. なお,出発原料5はxyloseより合成できる.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yoshinori Yamamoto: Angew. Chem. Int. Ed. Engl.25. 947-959 (1986)
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[Publications] Toshiro Ibuka: Chem. Pharm. Bull. 34. 2417-2427 (1986)
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[Publications] Toshiro Ibuka: J. Am. Chem. Sos.108. 7420-7422 (1986)
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[Publications] Yoshinori Yamamoto: J. Chem. Soc., Chem. Cammun.102-103 (1986)
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[Publications] Yoshinori Yamamoto: J. Am. Chem. Soc.109. 5820-5822 (1987)
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[Publications] Toshiro Ibuka: J. Chem. Soc. Chem. Commun.1595-1598 (1987)