1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62430010
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
藤本 昌利 北海道大学, 理学部, 教授 (50000732)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 平 北海道大学, 理学部, 講師 (90113521)
吉田 登 北海道大学, 理学部, 助手 (00158461)
|
Keywords | 局所構造解析 / 動的EXAFS / XANES / X線吸収スペクトル / 金属錯体 / 溶液内反応動態 |
Research Abstract |
Staticな実験室系EXAFS装置の光学系、検出系に関してはほぼ完成しているが、解析ソフトに若干改良の余地がある。マイコンでの解析、大型計算機センターと研究室をON LINEでつないで行なう解析の2通りの方法を試みている。また、現在稼動中の実験室EXAFS装置の光学系に関しては問題は特にないがX線強度が弱いので結晶による集光、検出器の高感度化が必要である。パルスX線源に関しては予備的実験のみを行なった。その結果、μsからmsの瞬時の強力X線は発生できるが、EXAFS装置のパルスX線源としては、ポイントフォーカスを得ることができず、分解能が著しく落ちるなどの問題があり、実用化が困難であることが判明した。今後の改良にはかなりの手間と金額が必要である。但し、この線源はパスルX線源としては使えそうである。現在、これにかわるものとして溶液急速凍結装置の導入を考えている。 以上、X線源、検出系、データ処理系の改良・試作に手間どり、実際の反応系に本装置を適用する段階にはまだいたっていないが、さらに努力する所存である。並行して進めている、各種溶液内反応の動態解析の研究は進歩している。
|