1988 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ障害における成長期軟骨障害の病態と予防について
Project/Area Number |
62440060
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
井形 高明 徳島大学, 医学部, 教授 (80108860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 巌 大塚製薬徳島所究所エネルギー代謝センター, センター長
村瀬 正昭 徳島大学, 医学部, 助手 (00182121)
岩瀬 毅信 徳島大学, 医学部, 講師 (30144976)
木下 勇 徳島大学, 医学部, 助教授 (50035466)
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Keywords | ^<31>P-MRS / skeltalmuscle ischemia / energy metabolism / sports injury / osteoihondrosis / motion analysis |
Research Abstract |
イ.少年野球と少年サッカーの実態調査については、障害発生の実態を過去の調査結果と比較検討し、加えてその発生要因並びに予防対策が十分講じられない要因を検討した。 ロ.ボールの性状の変化による投球動作分析を画像と筋活動より分析した。現在使用されているC号(128±1.8g、6.8±0.5cm)より、大きさにおいても約径を0.5cm小さく、あるいは約2cm大きくしても、また、重さにおいても約70g軽く、あるいは約35g重くしても投球動作は変わらず筋活動(積分筋電図)においては、大きく、重いボール(ソフトボール2号:163±5g、9.1cm)投球時、前腕伸筋群に筋放電量が多くなるのみで、肘障害に主に関与すると考えられる前腕屈群には差は認められなかった。ボール性状が前述した範囲内では肘関節部内外側にかかる負荷には大きさより重さが関与していることが示唆された。 ハ.MRSによる筋細胞レベルでのエネルギー代謝測定による筋疲労と回復については、ラットでの筋血阻血と人体前腕の随意運動時のPcrATP,PHの変化測定値の実験から、MRSは、適正な運動の負荷量トレーニング効果の判定、筋肉の特性の個人差の評価が可能であることが示唆された。次いで筋疲労のメカニズムと筋肉エネルギー代謝に及ぼす吸気O_2濃度の影響に関する実験を行った。 少年野球と少年サッカーの実態調査は手作業で分析を行ったが、このうち多発している野球肘について、さらに検索を進める目的で多項目を3次元での関係で分析を進める。そのためにコンピュータでの処理が必要となり、データ入力および処理プログラム作成に手間取り、現在データ入力中、なお、1カ月強の期間を要する。
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[Publications] 井形高明,三浦巌,高井宏明,津保雅彦: 日本磁気共鳴医学会雑誌. VOL7NO.4. 258-265 (1988)
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[Publications] 井形高明,三浦巌,高井宏明,津保雅彦: 中部日本整形外科災害外科学会雑誌. 31巻5号. 2121-2124 (1988)
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[Publications] 井形高明,村瀬正昭,岩瀬毅信,河野邦一: 整形外科スポーツ医学会誌. VOL7. 293-295 (1988)
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[Publications] 岩瀬毅信,河野邦一,井形高明,柏口新二,村瀬正昭: 日本整形外科学会雑誌. 62巻9号. 969 (1988)
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[Publications] 村瀬正昭,河野邦一,井形高明,柏口新二,岩瀬毅信,藤内武春: 日本整形外科学会雑誌. 62巻10号. 1246 (1988)
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[Publications] 井形高明,河野邦一: "骨析・外傷シリーズ10 スポーツ外傷・障害の予防と治療(分担;発育期スポーツ障害の特殊性ー骨軟骨障害を中心にー)" 南江堂, 115-123 (1988)