1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62450038
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
和田 修二 京都大学, 教育学部, 教授 (50025102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 英明 京都大学, 教育学部, 教授 (30034797)
田中 昌人 京都大学, 教育学部, 教授 (90025106)
坂野 登 京都大学, 教育学部, 教授 (80025105)
柴野 昌山 京都大学, 教育学部, 教授 (40025101)
岡田 渥美 京都大学, 教育学部, 教授 (70027960)
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Keywords | 大学入試制度 / 進路指導 / 共通一次の妥当性 / 認知スタイル / ユニーク入試 |
Research Abstract |
63年度は、現在の入試制度がもたらす様々な影響を総合的に評価し、入試制度の改善のための全体的・原則的な視点を明らかにするために、62年度以降、各研究分担者によって遂行された研究の成果を相互に評価・検討し合う研究会をもち、その過程で特に次のような知見が新たに得られた。 1)予備校生を対象として、志望学部、志望動機等を調査し、これらと文系・理系等を識別する認知様式質問紙および職業興味検査との関連を見た結果、志望学部と認知様式および職業興味検査との間に一定の関係が確認された。その結果、少なくとも予備校生は、自分自身の認知様式、職業興味あるいは職業適性に対応した専攻領域を希望していることが明らかになった。 2)従来の教育社会学では、新規大卒者の採用に際し、各企業がどの大学から何人採用したかという結果を中心に分析を行ってきたが、今回の調査の結果、各企業の新規大卒者の採用方式は、各大学ごとに採用数の枠を決めるだけではなく、より複雑な採用方式を用いていることが判ってきた。従って、大卒者の新規採用に関する各企業の「意図」をより克明に分析する必要が明らかになった。また他方、採用される大学卒業者の就職や企業選択に関する意識も調査する必要性も痛感したため、現在、今年度の大学卒業者を対象とする質問紙調査も実施している。 尚、本年度は、これ以外に海外(特に、イギリスおよびアメリカ)の入試制度の現状を分析する作業も進められた。今後は、それらの長所・短所を整理した上で、日本における入試制度との比較・検討を試みる予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Sakano,Noboru: Psychologia. 31. 53-62 (1988)
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[Publications] 竹内洋: 京都大学教育学部紀要. 35. 20-50 (1989)