1988 Fiscal Year Annual Research Report
高次自動化生産システムにおける経営適否性の問題構造と開発体制への実証的研究
Project/Area Number |
62450076
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
熊谷 智徳 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (30024178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 正弥 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (90134840)
中村 雅章 名古屋経済大学, 経済学部, 講師 (70164332)
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Keywords | 製品品質の総合構造 / 正面品場と奥行き品質 / 多品種化の構造 / 市場期の進展と品質課題の変化 / 生産システムの開発と就役過程の職能構造 |
Research Abstract |
1.製品品質の総合構造を明らかにし、その製品市場の充足に従い品質が多品種になって行く生成構造を明らかにした。別紙様式2、図2が製品品質の総合構造である。品質Qは製品が新品の時の正面品質を持ち、それの使用生涯における有用性の奥行き品質を持っている。正面品質はI.主機能Q、II.使用性Q(人依存動作量)、III.社会性Q(安全、環境、空間占有、感性)からなる。製品市場の充足度がIII期化するのに従い、正面QがIII次化して行く。奥行品質の信頼性が重視され、また新品種の活発な台頭で、世代交代寿命を短くして行く。研究では、対象品質題材の重点が、市場期のIII期化に従い、主機能Qから使用Q、社会Qへ移って行く傾向を実証分析した。生産システム設計の基本である製品変化の法則をとらえ、変化予測に資することができる。 2.自動生産システム及び高次生産システムの経営有用性を高めるための、開発と生産就役過程の各段階の職能構造をとらえ、その推進活動を経営合目的と効率上から適切にして行く方策を示した(別紙様式2の図3)。これはいくつかの企業の失敗と成功の事例分析の考察から得たものである。高システムの開発は、第1に対象製品の市場力、第2に設備の生産システム力の合成となる。後者は新技術と前代までの生産体験の次代進化への情報遺伝の問題となる。そして生産就役過程における精錬化改良を付加させて行く。これらの課題を経営合目的に、各段階職能(前図3)のプロジェクトを展開して行く。 製品変化の市場期による推移法則、生産システムの市場直対方式設計などの課題は、昭和63年度の名古屋工業大学公開講座(200名参加)「生産システムの構造と設計と管理」で報告し、実際企業での活用の反影を受けている。今後専門誌への報告を予定している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 熊谷智徳: 自動化技術. 19. 25-28 (1987)
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[Publications] 中村雅章: 工業経営研究. 3. (1989)
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[Publications] 萩原正弥: 日本経営工学会誌. (1989)
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[Publications] 熊谷智徳: 日本経営工学会昭和63年度春季大会予稿集. 191-192 (1988)
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[Publications] 中村雅章: ファクトリ・オートメーション. 5. 44-50 (1987)
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[Publications] 中村雅章: ファクトリ・オートメーション. 5. 48-54 (1987)