1988 Fiscal Year Annual Research Report
空中写真による歴史的景観の分析手法の体系化に関する基礎的研究
Project/Area Number |
62450085
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Research Institution | NARA WOMEN'S UNIVERSITY |
Principal Investigator |
武久 義彦 奈良女子大学, 文学部, 教授 (10031668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相馬 秀広 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (90196999)
戸祭 由美夫 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (60032322)
千田 稔 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (20079403)
船越 昭生 奈良女子大学, 文学部, 教授 (80027531)
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Keywords | 空中写真 / 歴史景観 / 自然植生 / 人工地形 / 宮都 / 陣屋町 / 集落立地 / 住宅地開発 |
Research Abstract |
本年度は歴史的景観の復原、分析に利用しうるあらゆる空中写真の蒐集と検討、歴史時代の各段階における都市・村落の事例分析、ならびにこれ等の成果を結集することを目標とするとともに、他方現行の空中写真や第2次大戦直後の米軍空中写真に先行する1945年以前のわが国で行なわれた撮影事業についても最初期よりの検討を行ない、大阪城付近、大阪中心部、広島中心部等の知られることの少ない二三の事例をも提示した。 各時代についてみると、古代に関する研究では、飛鳥・恭仁・大津京等従来とかく位置の研究において決定的な手掛りを欠いていた古代宮都について写真判読結果による手掛りをつかみ、中近世に関する研究では、大和の荘園・城館・陣屋町等の形態分析を写真判読によって行なった。近代に関する研究では奈良郊外、大阪市中心部等を対象として、戦前や米軍の空中写真等も利用した判読成果もあげられた。 以上の成果に加うるに、前年度蒐集の資料やその研究をも加えて、64頁に及ぶステレオトリプレットに排列した空中写真や解析結果、関連研究を中心とする報告書を作成した。
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