1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62460013
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
新井 栄一 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (50016846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
実吉 敬二 東京工業大学, 大学院・総理工エネルギー科学専攻, 教務職員 (80143650)
服部 俊幸 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教授 (50134648)
小川 雅生 東京工業大学, 大学院・総理工エネルギー科学専攻, 助教授 (60016863)
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Keywords | 重イオン飛行時間測定法 / 重イオンTOF / チャンネルプレート / 時間検出器 / 軽い核の核融合 / 反応放出粒子の質量とエネルギー分析 |
Research Abstract |
本年度は初年度であるため装置の設計・製作・試験・調整が主なる作業内容であった. そのため, 発表論文等はこれからである. 作業内容は以下の通りである. 1)真空チェンバー 重インオ反応であるため生成粒子は前方に偏っている. このため真空チェンバーは横型円筒とした. TOFの距離のため長さは90cm,散乱角度は0〜30°カバーするようにチェンバー内径は35cmとした. 到達真空度は3×10^<-7>Torr.2)時間検出器 炭素箔をイオン粒子が通過した時放出される二次電子をチャンネルプレートで検出するものである. これはロスララモス型のものを2台製作した. 現在のところ, 粒子のストップ信号は表面障壁型検出器からとっている. 時間分解能は^<16>Oの38.4MeVビームで測定した結果, 半値全幅として400ピコ秒を得ている. 表面障壁型検出器の時間分解能の最適化は十分でないので, これからの調整で200〜300ピコ秒まで向上できると思われる. 3) 回路系チャンネルプレートからの信号, 表面障壁型検出器からの時間信号共に高速タイミング増幅器で増幅してから定割合時間信号発生器(CFD)で時間信号を発生している. 時間波高変換器の出力と表面障壁型検出器からのエネルギー出力はリストモードで記録されている. 4)データ処理システム PC9801vm型パーソナル計算機とラボラトリーエクイップメント社製MCA48F型インターフェースにより行っている. ソフトウェアは同社提供のものを使っているが, ビーム電流を強くするとアイドル時間が増加して, 計数落しが多くなるため, アセンブラーで書いた自作のソフトウェアーを用意している. 実験の進行状況 東京工大重イオン線形加速器は大変順調に稼動しているのでマシンタイムは十分にとれている. 今後LiやBなど軽い核をターゲットとして系統的に研究を進める予定である.
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