1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62460017
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中島 孝夫 九州大学, 理学部, 助教授 (90037200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 裕之 九州大学, 理学部, 教務員 (70172434)
相良 建至 九州大学, 理学部, 助手 (00128026)
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Keywords | 重陽子反応 / (d,p)反応 / 偏極移行係数 / 重陽子D状態策果 / テンソル相互作用 / 偏極分析能 / 偏極分析装置 / 偏極計測システム |
Research Abstract |
本年度中に実施された主要な研究は, 以下の通りである. 1.重陽子ビーム偏極モニターの整備とその分析能のキャリブレーション^3He(d,p)反応を利用する重陽子ビーム偏極モニターの分析態値を, 明確な偏極量が解っている^<16>O(d,d)^<14>N反応を利用して精密な較正を行い, また使用可能エネルギー領域をEd>14MeVをEd>8MeVに拡大できる様改造した. 2.(d,p)反応生成陽子偏極分析器の改造とその分析能のキャリブレーション超流動状態の液体ヘリウムを利用する陽子偏極ポラリメーターにおいて, 散乱陽子検出器を上下左右の4台から軸対線12台に増設し, その測定効率, 精度を飛躍に高めることができた. また^<12>CCp,P^^→)^<12>C反応を用いてポラリメーターの分析能値を較正した. 3.カマックとパーソナルコンピューターによる新しいデータ取得及び処理システムの製作. カマックを利用した多チャンネルPHA及びこれと結合したパソコンによるデータ集録, 処理装置によって, 重陽子ビーム偏極状態の高速自動切りかえによる測定が可能になり, かつ核反応からの情報とビーム偏極量情報の即時処理により, 較正された偏極観測量が直ちに得られる様になった. 4.上記の整備された測定システムにより, ^<28>Si,^<52>Cr,^<12>Cをターゲットにした重陽子弾性散乱, (d,p)反応の断面積, ベクトル, テンソル分析能の測定が行われ, 現在その解析が進められている. また, (d,p)反応の偏極移行量については, やはり上記2.の新ポラリメーターを用いて, D^y_,K^y_<xz>,K^y_<xz>などについての精密なデータが得られた. 来年度は, C,Zr,Ca等の新ターゲットについて測定を進める予定である.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] K.Sagara: Nuclear Insturuments and Methods in Phyiscs Reseach A.
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[Publications] K.Sagara: Nuclear Instruments and Methods in Physics Reaeach A.
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[Publications] H.Nakamura: Proceedings of the Third Japan-Chaina Joint Symposium on Accelerators for Nuclear Science and Their Applications.
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[Publications] Nakasima: 原子核研究.
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[Publications] K.Maeda: 原子核研.