1988 Fiscal Year Annual Research Report
エキスパート・フレンドリーな損傷、強度評価システム
Project/Area Number |
62460077
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡村 弘之 東京大学, 工学部, 教授 (00010679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 太刀雄 東京大学, 工学部, 助手 (10010852)
酒井 信介 東京大学, 工学部, 助教授 (80134469)
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Keywords | エキスパートシステム / AI / データベース / マイクロコンピュータ / 加圧熱衝撃 / 信頼性評価 |
Research Abstract |
1)配管の延性不安定破壊に対する評価システムの開発;従来の弾塑性破壊力学的取扱いは、偏微分を含む余りにもソフィスティケイテッドで物理的意味の不明確な評価法となっていたが、本質的に同じことが荷重一変形線図を欠陥寸法とJ積分をパラメータにした曲線群により、容易に安定・不安定条件その他の特性を表現できる。規制および一般公衆など専門家以外の安全性・信頼性アクセプタンスに有効な評価結果表示法を開発した。 2)破面画像処理による事故解析支援システムの開発;コンピュータ画像処理による立体視と特徴抽出によって破面解析の労力を軽減するシステムを組込み、事故原因の解析をするエキスパートを支援する方式を開発した。 3)エキスパート意見への客観性付与方途の開発;権威あるデータベースが存在しない時、エキスパート意見はリアリステックなものであっても、その評価結果の権威についての疑問が残る。このため上記1)のアルゴリズムの一般化を行った。すなわちあい昧性のある入力と評価結果との結びつきが明確な評価結果表示法を用い、結果を利用する者が直接かつ容易に入力の影響度および安全裕度を確認できるようにした。 4)応用範囲の汎用化;上記の開発したシステムを統合し、一般の化学プラントの健全性・安全性の評価を行うことのできるシステムに拡張した。このために、想定される各種破壊・損傷モード,特に高温強度,腐食などを包含し、その中から重要なモードをエキスパートの知見を反映して選定するアルゴリズムを採用した。特に原子力関連とは異なって、プラントおよび機器固有のデータベースの完備は期待出来ないから、本システムの応用対象として適切であるものと考えられる。
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