1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62460114
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
上之園 親佐 摂南大学, 工学部, 教授 (50025772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福留 渥 電力中央研究所, 狛江研究所・配電研究室, 室長
石原 啓司 摂南大学, 工学部, 教授 (10191876)
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Keywords | 配電方式 / 低圧ネットワーク方式 / 状態推定 |
Research Abstract |
1.インテリジェント・ビルにおける400V低圧ネットワーク配電方式について、ビルの規模に応じて数種類のモデル回路を設計し、ネットワーク回路中の電流分布を算出するプログラムを作製した。 2.前述のプログラムを用いてネットワーク回路における負荷分布の常時監視および事故検出の方法について研究を実施した。目的とするところは、ネットワーク回路中の要所に設置した、なるべく少数の電流検出装置(電流計、電流センサなど)によってネットワーク回路全体の電流分布を推定する方法を見出すことである。 3.以上の方針にもとずき、ネットワーク母線に流入する受電要フィーダの電流だけを検知して、母線各部および各負荷フィーダの電流を推定する方法について検討した。その一つとして一般逆行列を利用する方法を考案し、各種のモデル回路について数値シミュレーションを試みた結果、ネットワークの規模が小さい場合を除いては推定誤差が大きく、実用には難点があることが判明した。 4.そのため上記の方法の改良と、これに代わる新しい方法について研究を続行している。この研究は監視および保護方式の面から見たネットワーク回路の最適規模の評価に対しても役立つと考えられる。
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