1987 Fiscal Year Annual Research Report
溶融加工技術の知識データベースに基づく溶接性評価に関する研究
Project/Area Number |
62460199
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
荒木 孝雄 大阪大学, 工学部, 助教授 (70029312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 明夫 大阪大学, 工学部, 助手 (70144433)
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Keywords | 溶融加工 / 溶接性評価システム / 知識データベース / フレーム化 / 複合材料 / 機能材料 |
Research Abstract |
本研究は溶融加工技術に関する種々の現象,解析を集約した知識データベースを構築するとともに,それに基づいて既存材料および新素材の溶接性評価システムを確立することを目的として実施した. 本年度は溶融加工法の知識データベースの基礎を構築する解析および実験を実施し,(1)データベースの基礎となるパラメータの設定とフレーム化,(2)フレーム項目の拡充実験,(3)データベースのためのフレーム順序の予備的設定を行った. 以下,それぞれの項目において得られた結果を記す. (1)既存材料の溶接性評価に関して整理,分類を行い. 溶接高温割れ,溶接低温割れおよび溶接部の靭性を溶接性評価因子として抽出した. また. 初期パラメータは材質, 継平形状,溶接材料および溶接条件した. これらにより,パラメータの設定およびフレーム化を行った. (2)フレーム項目の拡充としては今後溶接性が評価される材料を想定して複合材料および機能材料の接合性について実験的検討を行った. 複合材料については繊維・マトリックス界面反応層の成長過程を検討し,反応接合層の厚さを定量的に推定する評価式を求めた. さらに,反応厚さと材料強度の関係より,複合材料の製造および使用条件の評価法を決定した. 機能材料としは形状記憶合金の接合法を検討し,レーザ接合が適応できることを明らかにした. また,レーザ接合材の強度特性および限界性能を定量的に評価した. (3)知識データベースに基づく溶接性評価システムは,まずBASICによるモデルシステムをマイクロコンピュータ上に構築する. そのフローチャートの作成と,入出力時の画面イメージの作成を行った. また,本システムで用いるデータベースのうち,溶接低温割れ防止条件のデータベースについてバータの収集と分類を行い. フレーム代およびフレーム順序の設定を行った.
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