1987 Fiscal Year Annual Research Report
大振幅電子プラズマ波を用いた新方式粒子加速法に関する基礎研究
Project/Area Number |
62460216
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
西田 靖 宇都宮大学, 工学部, 教授 (00005315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長沢 武 足利工業大学, 共通課程, 講師 (10118440)
本沢 忠夫 宇都宮大学, 工学部, 教授 (20023707)
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Keywords | 直交場加速器 / 線型加速器 / マイクロ波プラズマ相互作用 / 遅波回路 / Vp×B加速器 |
Research Abstract |
中電力マイクロ波(最大10KW)を弱磁場中不均-プラズマに照射し,高エネルギー電子を発生させる加速器の原型開発である. 今年度は主に装置の設計・製作に努め,来年度に実験及びデータの整理と結果の報告を考えていた. この予定に則って,まず加速部の中心となる縦波発生部及び直交定常磁場コイルの設計製作を行った. 現在は, 最大100keVの電子銃(ビーム電流〈1mA)の設計中である. 当初予定していた電子銃の部品の入手が困難となり,急遽設計変更を余儀なくされたため予定が数ヶ月の遅れる原因となっている. 電子ビームのエネルギー分布を測定する為のエネルギー分析器の設計・製作を現在鋭意行っている. ここまでの製作及び,測定器の設整・校正は当初62年度末に終了予定であったが,前除の様に遅延している. しかしながら,これらの工作も5月頃までには全て,完了予定であり,その後直ちに実験に取り掛る予定であるので最終的には二ヶ年で当初計画を全うできるものと考えている. 今年度は上述の主テーマと並行して, 全く同じ原理であるVp×B加速法に則っているが,プラズマを使用しない, 加速器の開発も行っている. プラズマを使用しないために,加速部には,縦波を発生させるために,遅波を発生させるために,遅波回路が必要であるので,その設計・製作も行っている. この加速器は,従来の線形加速器にVp×B法を加味した型ではあるが,原理的には全く新しい「直交場型加速器(Cross Field Accelerator)」である. この加速器の結果も63年度末までには伊明らかになり, 新方式の加速器の実用化の〓可能性も尚一層明らかになるものと考えている.
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[Publications] Y.Nishida;N.Y.Sato: Phys.Rev.Lett. 59. 653-656 (1987)
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[Publications] Y.Nishida;N.Y.Sato;T.Nagasawa: IEEE Trans,Plasma Science. ps-15. 243-250 (1987)
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[Publications] Y.Nishida;H.Onihashi: Proc.6th Sympo.on Accelerator Science and Technology. 183-185 (1987)
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[Publications] C.W.Domier;Y.Nishida;N.C.Luhmann.Jr: Phys Rev.Lett.
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[Publications] T.Honzawa: Jap.J.Appl.Phys. 26. 594-597 (1987)
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[Publications] T.Honzawa: Phys.Fluids. 31. (1988)