1987 Fiscal Year Annual Research Report
時間分解赤外分光システムの開発と光化学反応中間体への応用
Project/Area Number |
62470014
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
濱口 宏夫 東京大学, 理学部, 助教授 (00092297)
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Keywords | 赤外分光 / 時間分解 / 光化学反応中間体 |
Research Abstract |
既設のパーキン・エルマー180型赤外分光光度形を以下に述べるように時間分解測定用に改造した. 1.既存の光チョッパーを, レーザーの外部トリガーと, 同期可能な自作チョッパーで置きかえた. 2.検出器を高感度MCT(HgーCdーTe)検出器で置きかえ, そのための集光光学系を自作した. 3.MCT検出器の出力をゲート検出するためのボックスカー積分器による検出電気系を自作した. 4.レーザーパルスとボックスカー積分器のゲートとのタイミングをとるためパルスジェネレーターを自作した. 5.ボックスカー積分器の出力をAーD変換しパーソナルコンピューターに取り込むためのハードウェアおよびソフトウェアを製作した. これらの改造により現在マイクロ秒程度の時間分解測定が可能な段階に到達している. 今後これをQースイッチNd:YAGレーザーと同期させ, 光化学反応中間体を検出可能な時間分解赤外分光システムとして完成させる予定である.
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