1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62470096
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高橋 泰洋 大阪大学, 理学部, 講師 (10028194)
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Keywords | 天然セルロース / 絹 / コンニャクグルコマンナン / HVJ(センダイウィルス) / 結晶構造 / 乱れ / 統計構造 |
Research Abstract |
1.天然セルロースの結晶構造解析 精製ラミーを試料として用い從来報告されている反射数の約2倍50個の反射の積分強度を測定し、X線結晶構造解析を行った。その結果、信頼度因子R=16.9%の結果を得た。a=8.34〓、b=7.91〓、c(繊維周期)=10.37〓、γ=97.6°、空間群P2_1の単位胞中に2ケ所存在する独立な結晶サイトをそれぞれ上向きと下向き分子が統計的にほぼ等確率で存在する結晶構造である。GasdnerΔBlackwellにより報告されているヴァロニアセルロースの強度データを用いて、上記構造の改良を行ったところR=11.7%の結果を得た。上向きと下向きの分子の存在比は約7:3で、種に結晶構造の差異が、1結晶サイトを占める上向と下向き分子の存在比にあると思われる。 2.絹の結晶構造 やはり1結晶サイトを4本の向きの異なる分子が統計的に存在するモデルで、現在信頼度因子R=8.5%の結果を得ている。さらにモデルの検討を行っている。 3.コンニャクグルコマンナンの結晶構造 上向き分子と下向き分子が、等確率で1結晶サイトを占めるモデルで現在、信頼度因子R=16.7%の結果を得ている。 4.HVJ(センダイウィルス)ヌクレオカプシドの結晶化 HVJ(Heauagglutinatino V rus of Japan)のヌクレオカプシドの結晶化を試みたところ、ともかく結晶性は非常に悪いけれども、結晶性のX線回折図を得た。これにより、繊維状ウィルスの結晶構造解析への道を開くことができた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Y.Takahashi;T.Ishida;M.Furusaka: J.Polym.Phys.Ed.26. 2267-2272 (1988)
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[Publications] Y.Takahashi;H.Matsunaga: Rep.Progr.Polym.Phys.Jpn. 31. 139 (1988)
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[Publications] Y.Takahashi;M.Furusaka: Rep.Progr.Polym.Phys.Jpn. 31. 141 (1988)
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[Publications] K.Nakama;T.Nishino;T.Matsuno;Y.Takahashi: Senoi Gakkaishi. 43. 277 (1987)