1988 Fiscal Year Annual Research Report
グルタミン合成酵素遺伝子の器官特異的発現機構の解明
Project/Area Number |
62480011
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
竹葉 剛 京都府立大学, 生活科学部, 助教授 (10046500)
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Keywords | 遺伝子 / 器官特異的 / グルタミン合成酵素 / イネ |
Research Abstract |
(1)イネseedlingの根および葉から、それぞれcDNA libraryを作製し、レタスGSをプローブとしてスクリーニングした結果、数10個のpositive cloneが得られ、それらは制限酵素地図の比較から9個のcloneに整理することができた。その9 cloneの全塩基配列を決定したところ、独立なtranscriptは3 cloneのみで、poly-A付着位置の異なるcloneが含まれていることが判明した。 (2)すなわち、根からはRGS-8(GS1:cytosol型)のみが、葉からはRGS-7(GS1:cytosol型)およびRGS-19(GS2:chloroplast型)の2つが単離された。 (3)GS遺伝子は保存性が高く、コード領域をプローブとして用いると、いずれの型もすべて反応するので、互いにホモロジーのない3'領域をプローブとして用いてNorthernを行うと、RGS-8は主に根で、RGS-7は主に葉で、RGS-19は葉のみで発現していることが、確認できた。 (4)イネ胚芽からSarcosyl法により得たDNAをSau3AIを用いて部分分解し、λEMBL3をベクターとしてgenomic libraryを作製した。上記3'領域プローブを用いてスクリーニングした結果、それぞれ複数のクローンを得た。現在、それぞれについてmappingの後、サブクローンを行い、塩基配列を決定中である。 (5)GSの他、器官特異的発現を示すと考えられる、硝酸還元酵素(NR)、亜硝酸還元酵素(NiR)、およびGlutamate Synthase(GOGAT)の抗体を用いてスクリーニングを行い、それぞれのクローンを得た。 (6)根および葉における遺伝子発現の法則性を知る目的で、Arabidopsisのgenomic colneを3万個96プレートに単離し、根および葉のpoly(A)分画より得たss-cDNAをプローブとして、根および葉で特異的に発現するクローンを選別中である。
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[Publications] Sakamoto,A;Takeba,G: Plant Mol Biol.
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[Publications] Sakamoto,A;Takeba,G: Plant Physiol.