1987 Fiscal Year Annual Research Report
イネプロトプラストへのDNA導入と再分化植物における遺伝子発現
Project/Area Number |
62480029
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
日向 康吉 東北大学, 農学部, 教授 (00005589)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥山 欽哉 東北大学, 農学部, 特別研究員DC (20183882)
|
Keywords | イネ / プロトプラスト / エレクトロポレーション / 遺伝子導入 / DNA / GUS遺伝子 / トランジエント遺伝子発現 |
Research Abstract |
イネのプロトプラストにβーグルクロニダーゼ(GUS)の遺伝子を含むプラスミド(pBI221)をエレクトロポレーション法で導入し,GUSの酵素活性を指標としてトラ・ジエント遺伝子発現が得られる条件について検討した. イネ品種ヤマホウシの葯培養由来のカルスをAA培地で振盪培養して,継代後4ー5日目の培養細胞からプロトプラストを単離した. プロトプラスト(2×10^6/ml)を氷冷したMES緩衝液またはマニトール溶液に懸濁し, プラスミドpBI221(15ー30μg/ml)を添加した. エレクトロポレーションは3種類の機器を用いておこなった. その後プロトプラストを2mg/12,4ーDを含むB5暗地で培養し,24ー48hrs後に基質MUGを用いて蛍光発色の有無によりGUS検定を行った. イネのプチトプラスト単独, あるいは, pBI221を加えただけではGUS活性が検出できなかった. 一方, 25μFまたは22μFのコンデンサーを用い750v/cmまたは1000v/cmの電界強度でエレクトロポレーションを行うとGUS活性が見られた. 750v/cmのパルスを与えた時のパルス幅(95%減衰する時間)は12msec,プロトプラストの生存率は50%であった. 高電圧,短時間のパルスではGUS活性が見られなかった. このプロトプラストから形質転換植物体が得られるか否かは検討中である.
|