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1989 Fiscal Year Annual Research Report

都市における樹林地の保全と活用に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 62480041
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

福富 久夫  日本大学, 農獣医学部, 教授 (30009302)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 葉山 嘉一  日本大学, 農獣医学部, 専任講師 (00139049)
勝野 武彦  日本大学, 農獣医学部, 助教授 (20060014)
Keywords都市緑地 / 樹林区保全 / 斜面緑地 / 都市計画区域 / 景観保全 / 小生態系
Research Abstract

都市化と樹林地の関係を検討するため、大都市圏業の都市における樹林地の残存状況に着目し、地形や樹林地以外の土地明用との関係から樹林地の分布特性、樹林地に対する影響等について考察し、前年度までに大都市圏内の諸都市の樹林残存特性を明らかにした。本年度はその結果を踏まえ、立地特性の類似する厚木・伊勢公市および日野・町田市の4市を選定し、樹林地残存底性を検討した。調査内容は、地形条件(地形分類・傾斜区分)と樹林地及びそれ以外の土地利用の分布状況を把握し、分布特性を検討した。その結果、地形条件に影響される樹林地やその他の土地利用の分布特性には以下の傾向が認められた。(1)低地においては傾斜0〜3度未満の区域で樹林地以外の土地利用がほとんどを占めている。(2)台地では開発の拡大により樹林地が台地縁辺部の傾斜3〜8度未満の斜面に波状に分布する。(3)丘陵地ではまとまった面積の樹林地が残存する傾向にあるが、傾斜15度未満の部分では樹林が寸断されている傾向がある。(4)山地では樹林地は傾斜20度以上でかなりの面積が残存しているが、傾斜15度未満の山地においては樹林地以外の土地利用が進行して丘陵地と同様に樹林地が寸断状態にある傾向である。(5)傾斜15度未満の山地、丘陵地で大規模な開はが行われ、かなりの面積の樹林地が消失する傾向がある。以上の結果から、都市内樹林地の保全にとって特に重視すべき地域の特性を、地形的側面から明らかにした。
さらに前年度に引き続いて、樹林地の自然資源としての質について実地調査を行った。対象地は内陸丘陵型の事例として横浜市緑区および旭区で、臨海丘陵型の事例として小田市の樹林地を選定し実施した。内容で前年度と同様に、植生の構造と小動物の生息状況の関係について、季節的変動も踏まえて現況を把握する事を目的とし、結果は現在解析中である。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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