1988 Fiscal Year Annual Research Report
植物病原菌の病原性に与る遺伝子のクローニングとその発現制御
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62480044
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
獅山 慈孝 京都大学, 農学部, 教授 (50026431)
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Keywords | ウリ類炭そ病菌 / イネごま葉枯病菌 / セルラーゼ / メラニン合成酵素 / 遺伝子のクローニング / 病原性遺伝子 |
Research Abstract |
植物病原菌の病原性を遺伝子または分子レベルで解析し、病原性に与る遺伝子のクローニングとその発現制御を分析するために行った。 1、イネごま、葉柘病菌のメラニン合成酵素のクローニング 純化したscyta lene olehydse taseは分子量23000ダルトンであった。N未のアミノ酸20残基を決定し、予想されるオクゴスクレオチドを合成した。このヌクレオチドをプローブとして用い、mRNAのcDNAからポジティブクローンを分離した。 2、ウリ類炭そ原菌の寄生体侵入に必須なセルラーゼの純化に成功した。 本菌の分生胞子顕濁液をグルコースを含むKawamoriの培地で、24℃、60時間塩とう培養したのち、グルコースをアビセルに代えセルラーゼ合成と誘導した。培養ろ液中のCMC合解酵素のみが、目的とする温度感受性のセルラーゼであったのでCMCaseの純化を行った。培養ろ液を約20倍濃縮し、硫安塩析、DEAEBiolylA、フェルセファロース、monoS、SDSーPAGEを行い、58000ダルトンのCMCaseを純化した。 3、イネごま葉枯病菌のメラニン生合成系に関与する遺伝子の遺伝子解析突然変異の誘起処理によってアルビノ変異株(almー1.2)、褐色変異株(brm)赤色色素分泌する白色変異株(scy)株を得た。本菌のメラニン合成系はナフタリン系のメラニンである、scy株はscytaloneの1、3.8ーTHNの転換に欠損があり、brm変異株は1、3.8ーTHNからバーメロンへの転換が損害されていることが分かった。almー1株はペンタケタイドの環状化の欠損があり、almー2については欠損部位は明らかでない。交配実験からalmー1、almー2brmの遺伝子座は密接に連鎖していることが明らかとなった。SCYの遺伝子座はこれらの遺伝子座とは明確な連鎖関係は認められず、異なる染色体上に位置していることが考えられた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] M.Katoh: Physiologocal and Molecular Plant Pathology. 32. 177-184 (1988)
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[Publications] S.Tajima: Experimental Mycology. 13. (1988)
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[Publications] Y.Kubo: Experimental Mycology. 13. (1988)