1988 Fiscal Year Annual Research Report
宿主特異性決定過程における宿主〜病原体の遺伝子発現に関する研究
Project/Area Number |
62480045
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
奥 八郎 岡山大学, 農学部, 教授 (20033144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 哲治 岡山大学, 農学部, 助教授 (00191320)
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Keywords | エンドウ / PAL(Phenylanine ammonia lyase) / HRGP(Hydroxyproーline rich ghycoprotein) / PALアイソザイム |
Research Abstract |
1.エンドウcDNAライブラリーからのPAL(Phenylanine ammonia lyase)遺伝子の同定。 エンドウcDNAライブラリーからPAL遺伝子を同定するためλgtllアームを用いたin vitro packagingによりエンゲンPALーcDNA(ソーク研究所、ラム教授より供与)をプローブとしてプラークハイブリダイゼーション法を行なったところポジティブなハイブリダイゼーションのシグナルを得たが、受容菌のE、coli、Y1088に含まれるpMCペクターがPALとDNA塩基配列において相同性を持つことが判明した。そこで現在λgt10ベクターを用いたcDNライブラリーの作成とそのスクリーニングを急いでいる。 2.エンドエPALアイソザイムの純化。 エンドウPALアイソザイムの精製を次のように行なった。まず硫安塩析の沈澱物を透析し、DEAEイオン交換クロマトグラフィーで分画したところ3つの活性ピークが得られた。現在、最も活性の高い画分をHPLCで精製し、更にTOYOPEARLーAFーTresylアフィニティークロマトグラフイーで純化し、SDSアクリルアミドゲル分析を行なったところ、約8万ダルトンの単一ピークを得た。現在ペプチドシークエンサーによるアミノ酸残基配列の決定と、DEAEイオン交換で得られた他の二つの活性画分を更に精製している。 3.ゲノム上PAL遺伝子の構造 エンドウのゲノミックDNAを所定の方法で切断分画し、EMBL3アームを用いて7×10^6個のライブラリーを作成し、インゲンPALーcDNA、およびHRGPをプローブとしてプラークハイブリダイゼーションを行なったところ少なくとも25コのPAL、40コのHRGPと考えられるプラークを分離した。現在更に遺伝子同定を進めている。
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