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1988 Fiscal Year Annual Research Report

作業者の聴力損失(PTS)の測定ならぴにPTSと言語聴力障害との関連

Research Project

Project/Area Number 62480177
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

山本 剛夫  京都大学, 工学部, 教授 (30025811)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平松 幸三  京都大学, 工学部, 助手 (70026293)
高木 興一  京都大学, 工学部, 助教授 (50026077)
Keywords聴力損失 / 産業騒音 / 労働衛生 / 語音聴力 / 許容基準
Research Abstract

騒音作業に従事する現場作業者110名の聴力を測定するとともに、各作業者の騒音暴露量を測定した。また、騒音に暴露されていない被験者30名の聴力をも測定した。
許容基準の作成にあたって必要となる純音聴力損失を言語聴力障害の関係を得るため、騒音性難聴者を被験者として語音聴力障害検査を実施した。検査に用いた語音は、単音節を3連音節であり、検査条件は、静穏状態、騒音負荷、残響状態である。その結果、単音節明瞭度試験によっては、健常者と難聴者の聴力の差を検出することがむずかしいこと、3連音節明瞭度試験では残響状態で明瞭度が低下し、その程度は難聴者ほど著しいことが明らかとなった。また、その成績を用いて、騒音性難聴音の語音の異聴について検討したところ、難聴者は、健常者以上に、知ったいる単語に聴き違える傾向が強いこと、大脳半球の優位性に関する言語優位耳の方が劣位耳に比べて、知っている単語に聴き違えやすいとの傾向が認められた。
さらに、感音性難聴者に識特微的にみられるリクルートメント現象をシミュレートする非線型ディジタルフィルタのプログラムを作成した。これを用して歪語音を作製し、単音節語音聴力検査を行った結果、歪語音を用いた健常者の成績と歪んでいない語言を用いた難聴者の成績によい一致を認めた。
騒音性難聴に関する資料を収集し、われわれの測定成績とあわせて、コンピュータに格納したが、データベース化するには至らなかった。

URL: 

Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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