1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62480186
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
黒川 清 東京大学, 医学部(分), 助教授 (30167390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
要 伸也 東京大学, 医学部(分), 医員
加藤 哲夫 東京大学, 医学部(分), 助手 (70194834)
高市 憲明 東京大学, 医学部(分), 助手 (00175423)
奥田 俊洋 東京大学, 医学部(分), 助手 (80177170)
内田 俊也 東京大学, 医学部(分), 助手 (50151882)
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Keywords | メサニジウム細胞 / 陰イオンチャンネル阻害剤 / AVP / Gi蛋白 / TGFβ / 細胞外気質 / AVP受容体 / エンドセリン |
Research Abstract |
1.メサンジウム細胞機能の調節 (1)クロライドイオンのメカンジウム細胞増殖に対する影響。陰イオンチャンネル阻害剤(DIDS,SITS)を用いてクロライドイオンを含む陰イオンの細胞内への流入を阻害すると、4ミジン取り込み法で見たメサンジウム細胞の増殖が抑制された。この際プロスタグランデインE_2(PGE_2)およびF_2の産生の亢進が見られた。またインドメサシンを前投与するとDIDSによる細胞増殖抑制効果が消失した。以上から、陰イオンチャネルブロッカーのメサンジウム細胞増殖抑制効果はPGの産生を介して行われることが明らかになった。 (2)メサンジウム細胞外気質の産生。私達はNathern blat法を用いて、メサンジウム細胞がTGFβを産生することを見いだした。このTGFβによりフィブロネクリン、コラーゲン等の細胞外気質産生の調節がなされる可能性があり、さらに検討を加えている。 2.AVPの尿細管作用 (1)AVP作用の抑制制蛋白(Gi)にする調節。私達は百日咳毒素を用いてGiの作用を抑制することにより、髄質部ヘンレ上行脚太い部(MAL)骨髄質部集合管(MCT)にGiが存在し、MCTがα_2adrenergicagovistで、MALでは高カルシウム、PGE_2がそれぞれGiを介してAVP依存性のcAMP生成を抑制することを示した。 (2)AVP受容体subtypeの検討のAVPの受容体V_1、V_2と呼ばれるsubtypeが存在するが、私達は尿細管の細胞内カルシウム濃度をFura2を用いて測定することにより、これらの局在と生理的役割を検討し、NCTでV_1受容体が存在することを示唆する所見を得、さらに検討している。3.エンドセリンの腎作用。ラット腎動脈護流系を用いて、エンドセリンの腎作用を検討した。
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[Publications] K.Takaichi,K.Kurokawa: J.Clin Invest. 82. 1437-1444 (1988)
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[Publications] K.Takaichi,K.Kurokawa: Am.J.Physiol. 255. F834-F840 (1988)
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[Publications] H.Chang,N.Yamashita,H.Matsunaga,K.Kurokawa: J.Membrane Biol. 103. 263-271 (1988)
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[Publications] T.Katoh,H.Chang,T.Okuda,S.Uchida,K.Kurokawa: Kidney Int. 35. 313 (1989)
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[Publications] S.Uchida,K.Kurokawa: Kidney Iut. 35. 439 (1989)
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[Publications] 奥田俊洋,黒川 清: 第31回日本腎臓学会総会予稿集. 224 (1989)