1987 Fiscal Year Annual Research Report
抗原非特異抑制因子に対するモノクローナル抗体の作製とその応用
Project/Area Number |
62480189
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Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
恒松 徳五郎 島根医科大学, 医学部, 教授 (40026852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 守彦 島根医科大学, 医学部, 教務員 (20155865)
小川 博遊 島根医科大学, 医学部, 助手 (50127510)
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Keywords | 非特異抑性因子 / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
MNSFに対すモノクローナル抗体を作製し, その特性について検討した結果を以下に記す. MNSFに対するモノクローナル抗体の作製 1)腹水より得られた精製MNSFを免疫原とした. BALB/CマウスにMNSF(100μg/body)を2ヵ月で計5回, 完全アジュバントにより免疫し, ミエローマ細胞Sp2/Oと細胞融合をポリエチレングリコール法により行なった. 2)次に1)で得たハイブリドーマのスクリーニングをELISA法により行なった. 特に以後の扱いが簡単なため, IgG抗体産生ハイブリドーマをスクリーニングした. 抗MNSFモノクローナル抗体産生ハイブリドーマを大量に培養し, 培養上清より抗体を精製した. 40%硫安分画後, DFAEーセルロース・クロマトグラフィーにて目的のモノクローナル抗体を得た. 3)精製MNSFのモノクローナル抗体によるエピトープ解析:MNSFをピリジシー酢酸バッファー(0.5M,PH4)にて16Kdおよび24KdーMNSFに解離させたそれぞれに, 桧MNSFモノクローナル抗体(MO6)は反応することが, イムノ・ブロットにより確認された. これから, 15kdーMNSFと24kdーMNSFは互いに共有したエピトープ部位をもっていることが推察される. MNSFをピリジシー酢酸バッファー(0.5M,PH4)にて16Kdおよび24KdーMNSFに解離させたそれぞれに, 桧MNSFモノクローナル抗体(MO6)は反応することが, イムノ・ブロットにより確認された. これから, 15kdーMNSFと24kdーMNSFは互いに共有したエピトープ部位をもっていることが推察される. 4)モノクローナル抗体(MO6)はMNSFの抗体抑制活性を阻止することが明らかになった. これは濃度依存性であり, その活性をほぼ100%抑制した. 5)モノクローナル抗体を利用してアフィニティー・カラムの作製を行ないMNSFの単離・精製を試みた結果, ワンステップで, 純度の高いMNSFが得られた. また, ヒトのConA培養上清(末梢血リンパ球)中にもマウスMNSFと類似したCounterpartが実在することも判明した.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Nakamura,M.etal.: Journal of Immunology. 138-6. 1799-1803 (1987)
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[Publications] Tsunematsu,T.etal: New horifons in animal models for autoimmune disease. 323-329 (1987)