1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62480207
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
後藤 幾生 九州大学, 医学部, 教授 (20038631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 卓郎 九州大学, 医学部, 講師 (40158902)
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Keywords | 内因性毒性物質 / psychosine / 高速液体クロマトグラフィー / sphingosine |
Research Abstract |
神経組織の老化の原因の1つに内因性毒性物貭が関与している可能性がある. psychosineはミエリンの主要な脂貭であるcerebrosideの脱アシル化した誘導体で微量で細胞毒性があることが知られている. 我々は今までpsychosineの微量測定法およびその代謝を検討し,遺伝性白貭変性症であるKrabbe病において著明なpsychosineの蓄積を証明した. 同時に正常マウス神経組織内に微量ではあるがpsychosineが存在し, 年令とともに増加することを見出した_<(J> Neurochem.49:92ー99,1987). Psychosineの微量測定法はそのアミノ基に蛍光を付け, 高速クロマトグラフィーで検出するものであるが, 同様の方法でsphinogolipidsの基本をなす構造物で, 従来その存在は全く知られていなかった. その毒性はpsychosineと同様にごく微量でミトコンドリアやprotein kinase Cを阻害することが知られている. Sphirgosineは神経組織のみならず広く一般臓器にも存在し 内因性の毒性物質として作用している可能性がある. 今後, sphingosineの細胞内局在および年令との関係を検討してゆく予定である. 一方psychosineの加令に伴う増加が, マウスのみでなく, ヒト神経組織でもあるが検討してゆく予定である.
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[Publications] Ikuo Goto: Clin.Neurol.Neurosurg.88. 293-298 (1986)
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[Publications] Ikuo Goto: Europ.Neurol.26. 126-128 (1987)
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[Publications] Ikuo Goto: J.Neurol.Sci.77. 97-102 (1987)
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[Publications] Hisaharu Shinoda: J.Neurochem.49. 92-99 (1987)
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[Publications] Shuichiro Goda: Biochim.Biophys.Acta. 920. 259-265 (1987)
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[Publications] Takuro Kobayashi: Biochim.Biophys.Res.Commun.144. 41-46 (1987)