1987 Fiscal Year Annual Research Report
パーソナルイメージプロセッサーを用いた泌尿器科疾患におけるNMRーCT画像の解析
Project/Area Number |
62480334
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐藤 昭太郎 新潟大学, 医学部, 教授 (30018288)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉水 敦 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (40166997)
森下 英夫 新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (70143782)
|
Keywords | MRI / 膀胱腫瘍 / 飽和回復(SR)法 / Gradient Echo法 / T1値 / T2値 / パーソナルコンピュータによる画像処理 |
Research Abstract |
1.膀胱腫瘍のMRIにより診断:手術により病理学的深達度と悪性度の確認された膀胱腫瘍患者22例に対し, MRI, X線CT, エコーによる診断結果を比較した. 深達度診断ではX線CT, エコーよりもMRIは優れており, 特にX線CT, エコーの弱点である膀胱〓部, 頚部の腫瘍の診断が可能であったが, 上皮内癌の診断は現時点ではけずかしかった. 飽和回復(SR)法は, gradientechoを用いているため膀胱壁を2層に描出でき, 通常のスピンエコー(SE)法, 反転回復(IR)法と比べて, 膀胱腫瘍の深遠度診断により有用なパルス系列と考えられた. 膀胱腫瘍のT1値は正常膀胱壁のT1値と比べて有意に延長しており, MR画像による腫瘍の広がりの診断の可能性を示唆していたが, T1値と悪性度の相間は現在のところ見られなかった. 2.MR画像のパーソナルコンピュータによる表示と解析 1)MR画像のパーソナルコンピュータへの転送:MR画像データをオペレーティングシステムをMSーDOSへ変更することにより, パーソナルコンピュータPC-9801・VX-21(NEC社製)へ転送し, ディスプレイに再現することができた. 以上のプログラムyアセンブリ言語によって作製した. 2)MR画像データのパーソナルコンピュータによる処理 (1)画像処理プログラム:任意のpixelの信号強度の表示, 任意の大きさの間で領域内の信号強度のヒストグラム表示, 任意の2点間の直接上の各pixelの信号強度の表示を行うプログラムを作製した. (1)画像処理装置による解析:PC-9801 VX-2*から画像処理装置LAー500(ピアス社製)へMR画像データを転送するプログラムを作製し, 画像処理測置とよる解析も可能となった. 今後, 病理組織学的所見と処理画像データの詳細な比較検討を行う予定である.
|