1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62480360
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
岡本 途也 昭和大学, 医学部, 教授 (90053751)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
友松 英男 昭和大学, 医学部, 助手
杉内 智子 昭和大学, 医学部, 助手
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Keywords | 難聴者 / 補聴器フィッティング / プローブチューブマイク / ノイズインパルス聴力検査 / 3DM / アンケート |
Research Abstract |
1.32問からなる補聴器装用効果判定用のアンケートを作製し、2年間に渡って実施した。補聴効果の最終判定は装用者自身の感覚によるものであるか、装用効果の満足度を最も反映する項目は、ある程度の騒音下での会話が理解できるかどうかの質問であった。今後、騒音下での語音聴取能力の検討、異なった状況下における補聴器の使い分けを検討する必要がある。2.難聴者に補聴器を仮調整し、プローブチューブマイクによる挿入利得の測定、裸耳利得の測定は、危険を伴い、常に同一測定値を得るには、極めて熟練を要することが判明した。3.伝声管は周波数特性上、多くの共振点が認められ、2KH_z以上は急峻な減衰がある。電気補聴器に比較し、特性上は劣るが、聞き取り易い点で、評価された。単音節受聴明瞭度は、電気補聴器の方が良い結果となったが、複音節、文章明瞭度等では良い結果を得ている。今後、検査音リストでコンパクトディスクを使用して検討したい。4TR-60ノイズインパルス聴力検査は、補聴器装用状態の効果判定をより定量的に評価でき、補聴器調整は容易になった。検査音は、会話に準じたノイズを使用し、環境騒音下での快適域値比較方である。補聴器装用は、各個人のニーズに合わせ、機種選択、調整する必要がある。今後補聴器は動的に特性変化する機種を開発する必要がある。5.3DM補聴器フィッティング法は、3つのダイナミックレジン(入力音、補聴器、聴覚)を基本とした方法である。75%と高い装用満足度を得たフィッティング方法の1つである。新しい方法であり、今後更に他の施設での追試を期待したい。
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