1989 Fiscal Year Annual Research Report
黄斑部病変の他覚的視機能に関する研究(黄斑部局所電気反応とRetinal densitometry)
Project/Area Number |
62480362
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
三宅 養三 名古屋大学, 医学部, 助教授 (30166136)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 美佳 名古屋大学, 医学部, 医員
市川 宏 名古屋大学, 名誉教授
堀口 正之 名古屋大学, 医学部, 助手 (70209295)
矢ヶ崎 克哉 名古屋大学, 医学部, 講師 (70174480)
|
Keywords | 黄斑部局所ERG / 黄斑部の律動様小波 / foveal cone densitometry / 黄斑部層別診断 / 他覚的視機能 / 律動様小波の減弱 / 中心性漿液性脈絡網膜症 |
Research Abstract |
ヒト黄斑部局所ERGの安定した記録が可能となり特に黄斑部から律動様小波が初めて記録されその黄斑部での分布の特異性が検討された。これらの結果を考慮して各種臨床疾患における黄斑部局所ERGが分析された。その結果我々の研究により初めて記録された黄斑部の律動様小波は、早期糖尿病性黄斑症、中心性漿液性脈絡網膜症、Cystoid様黄斑浮腫、高齡者等で極めて、高感度で異常を呈し得ることが判明した。 Retinal densitometryはプロトタイプが完成し正常眼でのfoveal cone densitometryの測定を行った。正常者ではdensityは褐色光を消した瞬間より急激に減少しdensityの平均は0.16logで再生時間は約24分であった。中心性漿液性脈絡網膜症ではdensityは約0.04logと低く再生時間は約34分と遅延していた。この最初のプロトタイプには2、3の問題点があったためその後改良した。その結果改良後の装置では正常値が0.16logから0.26logと有意に増加した。さらに固視点などの併用により、最初のプロトタイプでは眼球運動等により安定した測定結果の得られなかった症例においても安定した結果が得られるようになった。 黄斑部局所ERGとfoveal cone densitometryの併用により各種黄斑疾患の診断、病態生理の解析、予後の判定、治療効果の判定等多くの情報が得られるようになり多くの新知見が示された。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] Miyake Y: "Asymmetry of focal ERG in human macular region" Invest Ophthalmol Vis Sci. 30. 1743-1749 (1989)
-
[Publications] Miyake Y: "Hereditary macular dystrophy without visible fundus abnormality" Amer J Ophthalmol. 108. 292-299 (1989)
-
[Publications] Miyake Y: "Bull,s-eye maculopathy and negative electroretinogram." Retina. 9. 210-215 (1989)
-
[Publications] Miyake Y: "Macular oscillatory potentials in human" Doc Ophthalmol. (1990)
-
[Publications] Miyake Y: "Layer-by-layer analysis of macular diseases with objectively measured visual functions." Jpn J Ophthalmol. (1990)