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1988 Fiscal Year Annual Research Report

咀嚼リズム発生器のニューロン機構に関する摘出脳幹標本による解析

Research Project

Project/Area Number 62480373
Research InstitutionTOKYO MEDICAL AND DENTAL UNIVERSITY

Principal Investigator

野崎 修一  東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (90114777)

Keywords若い成熟モルモット / 脳幹摘出標本 / 椎骨動脈灌流法
Research Abstract

幼弱ラット(生後2日以内)での摘出脳幹標本による咀嚼リズム発生器の神経機構の検索は、脳幹そのものが、ラットと比較してかなり大きいため、ニューロンの活動性を長時間維持することは困難であった。このため細胞内記録までの時間が制限されることになり、結果としては能率の低いものであった。そこで、今年度は200〜250gの若い成熟モルモットの脳幹摘出標本を用いて、外液の潅流ばかりでなく、椎骨動脈から加圧によって潅流液を注入することで、ニューロン活性を幼弱ラットとほぼ同程度に保つことが可能となった。以下に標本の作製方法と結果を示す。
〈標本作製〉
ハロセン吸入麻酔下で断頭し、直ちに、4℃灌流液中に浸漬し、脳全体を摘出する。摘出した脳は5%Co_2混入のO_2を通過させた4℃に冷却した灌流液中に移し、椎骨動脈にカニューレを挿入し、加圧により動脈内灌流を行なう、直に硬膜を刹離し、後大脳動脈、後交連動脈を結糺し、小脳を除去するとともに、小脳静脈を解放する。その後、上丘、下丘間で切断して、記録用電極凾に〓側切断面を上にむけて設置する。外液および血管内灌流液は34℃に温められてから供給される。
〈結果〉
錐体路の連続電気刺激により顎=腹筋運動ニューロンプールから、その単発刺激では約8.5msの陰性電場電位を記録され、30Hzの高頻度連続刺激では、リズミカルな電場電位の変化が見られた。この結果は、inbiboで大脳皮質の連続刺激で誘発される顎=腹筋運動ニューロンプールの電場電位に一致している。さらに、巨大細胞網様核〓側部に於ける電場電位の記録は同様にリズミカルな電位変動を示したが、ピクロトキシンを灌流液中に投与すると、これらのリズミカルな変動は停止した。

URL: 

Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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