1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62480404
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
大西 正俊 山梨医科大学, 医学部, 教授 (50014139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 英二 , 助手 (60172467)
大月 佳代子 山梨医科大学, 医学部, 助手 (20185325)
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Keywords | 関節鏡視法 / 関節鏡視下手術法 / 2チャンネル外套管 / 手術用関節鏡 / 誘導針 / 鏡視下手術用器具 / 鏡視像 / ライトガイド |
Research Abstract |
1974年我々は顎関節鏡視法を開発し, 顎関節疾患の病態把握,その診断的応用を発展させてきた. 本研究では顎関節の関節鏡検査をさらに展開し治療法としての応用法を検討した. I.手術用関節鏡の開発 手術用関節鏡としての基本構造は鏡筒と平行に手術器具が挿入しうることであり, したがってそのために接眼部は約45°の角度で上方に屈曲する構造のものを試作した. 同時に従来の検査用のものに比し, 手術操作が容易に行いうるよう鏡筒の有効長を短縮した. さらにライトガイドを着脱式にして操作性の向上をはかった. 附属器具の挿入により, 鏡視野の下半部に器具先端が明示しうるものであり, 本関節鏡を用いて十分に鏡視下手術が可能であることが実証された. また本関節鏡の附属品としての外套管は鏡筒単独の1チャンネル用のものと手術器具併用の2チャネルのものの2種類が制作されたが, 前者は従来の検査用と同様,最小の穿刺により鏡視診断し, その所見から鏡視下手術が必要な場合には後者に替えることが可能な機構とした. その際の交換は誘導針を用いることにより極めて容易に径2mmの外套管を径3.5×2.3mmのものに同一穿刺部位で行うことが可能となった. II.屍体顎関節による検討 関節鏡の操作性についての試用を行った. その結果は上記の機構に2,3の改良点の必要は簡所が指摘され, 改良型へのアドバイスとなった. III.臨床応用 以上の検討結果をふまえ, 既に約40症例についての臨床応用を行ない検討しており, 極めて良好な操作性と有用性を認めている. 今後の課題としてはその附属器具の開発とともに鏡視上手術そのものの適応性の拡大であるソフトウェアーの開拓であろうと考える.
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[Publications] 大西正俊ほか: 関節鏡. 12. 103-105 (1987)
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[Publications] 大西正俊: 関節鏡. 13. (1988)
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[Publications] 大西正俊: 手術. (1988)
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[Publications] 大西正俊: 日本口腔外科学会雑誌. 33. 1095-1099 (1987)
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[Publications] M.Ohnishi: "Surgery of the temporomandibular Joint Arthroscopy and arthroscopic Surgery" Wolf Medical Publications,Ltd.London,England, 500 (1988)