1988 Fiscal Year Annual Research Report
画像情報認識過程に関与する人的要因の分析と読陰能率化に関する研究
Project/Area Number |
62480411
|
Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
古跡 養之真 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (30067003)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水谷 公成 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (80121820)
古跡 孝和 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (40121818)
木原 卓司 大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (00067141)
|
Keywords | アイマークレコーダー / アイマークデータ / 視覚行動 / 画像認識 / X線写真読影 / 綜合画像診断 |
Research Abstract |
前年度の科研実績報告で未解決の課題として持越したものは、対象画像の製作についての細部の問題とデータ解析にあたって誤情報として取込まれる要素の排除についてである。 1.対象画像の製作についての諸問題 歯・顎・顔面領域で用いる画像サイズは22×35mmから252×303mmで、そのままの大きさでは視点の移動距離が小さ過ぎて正確なデータが得られない。従って何らかの方法で拡大像を作らねばならないが、写真引伸ばし法は手順が煩雑な上、設定条件の数だけ枚数が必要で、スライド投影法では室内証明など環境の影響を強く受ける欠点がみられた。 最終的には対象画像をビデオテープに録画し、大型画面のTVモニターに再生する方法が明度、コントラスト、色調などの微調整も容易で、時には反転画像の設定もできることから現時点での最良の方法と決定した。 2.マイマークデータの解析についての問題点 正確なデータを得るための付随的な問題としては被検者の眼球の状態(前年度報告済み)、頭部の固定、読影時の視野の広さ、読影室の光学的環境などがあげられる。そのうち、頭部の固定はヘッドレスト付き歯科用簡易チェアで解決、室内の照明については特別なものは用いず、すべてTVモニター上での画質の変換で読影しやすい状態を生み出した。 視野撮影ユニットの画角については、画像にできるだけ近づいて観察することが可能な視野の狭い30°のものが本研究には適当であった。 データ解析はソフトの能力に左右され、例えば眼球の一瞬のまたたきが結果を不正確にする要素となるなどその処理法は微妙で制約も多かった。個人的な読影手順を知るためのデータとしては、アイマークの軌跡、移動速度、停留点の軌跡、停留点の分布状態などを求めたが、なかでも停留点の軌跡図が本研究の目的には最も有効であった。
|