Research Abstract |
IgAサブクラスに対するモノクローナル抗体の作成と測定法の確立:免疫原およびクローニングのためのパイロット抗原を得るため,IgAミコローマ血清,初乳,α鎖病血清より精製抗原を得た. まず硫安50%で塩析を行い,つづいてSepharose CLー6 B gel Cpharmacia)によりゲル濾過を行い,IgA rich fractionを得た. 更にWhatmann DEー52 gelによりイオン交換クロマトグラフィーを行ない,0.01M Tris Buffer(pH 8.0)で溶出,NaCL濃度0.1MによるピークをIgA分画として分取した. 初乳については,更にJacalinによるアフィニティークロマトグラフィーによりIgA_1とIgA_2に分離した. 精製抗原については,SDSーPAGE,1EP,オクタロニー法により,純度を確認した. IgAサブクラスの同定は,Jacalinに対しゲル内で沈降反応を示すものをIgA_1,示さないものをIgA_2と判別,更に,市販の抗血清を用いも完全に一致を見ている. igAミコローマ由来のIgA_1を免疫原として,モノクローナル抗体と作成,IgA_1測定用のEIA法を確立しつつある. Preliminaryであるが,IgA型ミコローマ血清のサブクラスの同定を行ったところでは,61ケース中,55種がIgA_1であることが明らかにされている. 引きつづいて,IgA_2型のミコローマ血清の収集,モノクローナル抗体を作成して,IgAサブクラスの事確,臨床応用への展開,確立への道を聞いて行きたいと考えている. IgGサブクラスに関する研究:研究当初の予想に反して,個々のサブクラスの抗原の同定が困難をきわめている. まずIgGミコローマ血清より,上記とほぼ同様な方法でIgGせ精製,更に,Protein Aの非結合性からIgG_3を精製,モノクローナル抗性を作成したが,全てイデオタイプに対する抗体でアった. 酵素処理によるIgG_3の抗原性の増強を計ることにより,特異抗体を作成準備に銑意努力中である.
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