1988 Fiscal Year Annual Research Report
運動技術の習熟過程に関する基礎的研究-特に打・投・捕動作に関して-
Project/Area Number |
62480446
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
西山 常夫 東海大学, 体育学部, 教授 (30055652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 聖修 東海大学, 体育学部, 講師 (10147126)
久保 正秋 東海大学, 体育学部, 助教授 (30119672)
平岡 秀雄 東海大学, 体育学部, 助教授 (40112784)
宇野 勝 東海大学, 体育学部, 助教授 (00119653)
松永 尚久 東海大学, 体育学部, 教授 (40016499)
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Keywords | 習熟過程 / ソフトボール / ウィンドミルピッチ / ハンドボール / ジャンプシュート / 形態学 |
Research Abstract |
本年度は、「ソフトボールのウィンドミルピッチ」と「ハンドボールのジャンプシュート技術」における習熟過程を取り上げ研究を進めた。 1.投げる動作は種々あるが、ソフトボール投手の投法-ウィンドミルピッチ-は非常に特殊な投法と言える。それだけに習熟するのに時間がかかるし、指導も難しい。我々スポーツ指導者にとって、どのような過程を経て習熟していくか、またどのような練習法が早く習熟するかを知る事は、大変重要である。本研究は、ウィンドミルピッチを練習する中で、投球距離を変化させる事によってピッチングフォームがどのように変わるかを形態学的観点から分析しようとしている。未だ実験が終了したわけではないので結論を導き出す事は出来ないが、次のような傾向が認められる。初心者は、練習を積むに従って、腕の振りが大きくなり、重心の移動距離も長くなる。また、投球距離が短い方がその変化が、より顕著であるように思われる。 2.ハンドボールの未熟練者に一定の期間ジャンプシュートを練習させた。そして、その動作がどのように変化して行くかを、形態学的観点から分析した。当初D.L.T.法による三次元解析による分析を計画した。しかし、投球時の被験者の体幹前傾角度に着目して、二次元V.T.R.解析装置を用いて分析した。以上の結果から、次のようなことがわかった。未熟練者はジャンプの後、体幹が前倒したままボールリリースにいたる。しかし、習熟度が増すにつれ、バックスィング終了前後の時期に体幹の前倒がなくなることが分かった。
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