1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62480446
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Research Institution | TOKAI University |
Principal Investigator |
西山 常夫 東海大学, 体育学部, 教授 (30055652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇野 勝 東海大学, 体育学部, 助教授 (00119653)
松永 尚久 東海大学, 体育学部, 教授 (40016499)
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Keywords | 習熟過程 / 捕動作 / ソフトボ-ル |
Research Abstract |
宮丸の研究によれば、捕球動作については、5・6歳から小学校1・2年生頃までの時期が急激に発達する臨界期であろうと報告されている。すでに臨界期を過ぎた女子大学生を対象に、4か月間のソフトボ-ル部の練習を通じて、グラウンダ-の捕球動作がどのように変化するのかをグラブの扱い方・捕球の構え方等を中心に動作分析した。 その結果、次のことが明らかになった。 1)グラブの扱い方は、両手のひらで挾むような形の捕球動作が多く見られ、ボ-ルを点で捕球しようとしている。このような捕球動作は、4〜5歳児の捕球動作の特徴であり、臨界期を過ぎた女子大生は、これ以上の捕球動作には変化しなかった。 2)捕球時の構えは、最初は両足が揃い、上体も立ったままであるが、練習を積むにしたがって、両足が左右に開き、膝が曲がると共に上体も前に倒れ、顔がボ-ルに近づく姿勢が取れるように変化した。 これらのことから、捕球時の構えに代表されるような全身的な動作は比較的早く身に付くが、捕球時の手の動きのような身体の末端部の動きは、臨界期を過ぎた者にとっては非常に難しく、なかなか身に付かないように思われる。
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