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1988 Fiscal Year Annual Research Report

遺伝子工学で量産されたインターロイキン2とβ-インターフェロンのX線結晶構造解析

Research Project

Project/Area Number 62490005
Research InstitutionUniversity of Tokyo

Principal Investigator

三井 幸雄  東京大学, 薬学部, 助教授 (40012637)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中村 和郎  東京大学, 薬学部, 助手 (00012675)
KeywordsX線解析 / インターロイキン2 / β-インターフェロン / インターフェロン / リンフォカイン / サイトカイン / 遺伝子工学
Research Abstract

1)X線回折強度測定法の更なる改良 : 62年度報告書の第1)項を更に押し進め、本研究の対象タンパク質の結晶等で良く見られるような小粒(0.3mm程度)な結晶でも十分な精度の測定が出来るようにする必要さを痛感した。そこで、筑波の高エネルギー研のフォトン・ファクトリーによるシンクロトロン放射光を用い、坂部式ワイセンベルグ・カメラと富士フィルムの"Imaging Plate "を使用し、β-インターフェロンの六方晶について、良好なデータを収集するための条件を確立した。今後は、0.3mm程度の結晶で十分仕事を進めることが出来る。
2)インターロイキン-2(IL-2) : 62年度報告書の第2)項に述べた、X線による結晶の放射線損傷の原因を探るべく、X線照射前と後の結晶を溶解して、HPLCによる分析を行った。その結果、放射線損傷の程度と、IL-2中のMet 104がスルホキシド化したIL-2の含量とが比例関係にあることをつき止めた。しかし、これを防止する有効は方策の発見には至らなかった。
3)β-インターフェロン(IFN-β) : 62年度報告書の第3)項に述べた6方晶系の"native"結晶の回折強度データの収集に成功した。重原子誘導体については、K_2PtCl、UO_2(AcO)_2、Mersalyl(Hg誘導体)の三つの有望な同型置換体を発見することに成功した。PCMBやHgCl_2のようなシステインのfree SHに結合する試薬は結晶格子を破壊することが分かった。現在これらの重原子の位置を"差のパターソン図"によって解く試みと、これを自動化するソフトウェア・システムの確立に努めている。従って約1年後にはIFN-βの立体構造が明らかになると思われる。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 松田進,千田俊哉,三井幸雄: J.Biol,Chem. (1989)

  • [Publications] 松田進,千田俊哉,三井幸雄: バイオサイエンスとインダストリー. 46. 3395-3399 (1988)

  • [Publications] 竹内康雄,三井幸雄: KEK Report. (1989)

  • [Publications] 三木邦夫,佐野千明,三井幸雄: "新基礎生化学実験法第5巻,3・8節 X線解析のための結晶化" 丸善, 1989

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Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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