• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1988 Fiscal Year Annual Research Report

フィブロネクチン、ビトロネクチンの構造と細胞接着機能及び病態

Research Project

Project/Area Number 62490007
Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

林 正男  お茶の水女子大学, 理学部, 助教授 (60110516)

Keywordsビトロネクチン / 糖タンパク質 / 血液 / コラーゲン / モノクローナル抗体 / 精製法 / 細胞伸展 / ドメイン
Research Abstract

ビトロネクチンは1983年に発見された血漿糖タンパク質で、新しい血液凝固・線溶調節因子である。ビトロネクチンは、トロンビン・抗トロンビンIII複合体に結合するばかりでなく、血小板や線維芽細胞に作用して、それらの細胞外マトリックスへの接着を促進し、生体内では、多彩で巧妙な働きをしていると思われる。しかし、今まで、ビトロネクチンの精製が困難であったために、ビトロネクチン分子の構造と機能の解明は十分ではなかった。
本研究によって得られた新たな知見、成果は以下の通りである。
1.ヒト血漿からビトロネクチンを精製する方法の主要な点は、本研究代表者により概ね確立していたが、その後新たに出現した操作上の問題点を改善し、完成度の高いビトロネクチンの精製法を確立した。
2.上記の精製法をヒト以外の動物であるウシ、ウマ、ニワトリ、ブタ、ウサギに適用し、ほとんど同じ精製度のビトロネクチンを容易に得ることができた。ヒト、ウシ以外からビトロネクチンを精製したのは世界初である。
3.ヒト血漿ビトロネクチンに対するマウスモノクローナル抗体を調整した。結局4つのハイブリドーマが確立し、抗体としてM1、M2、M4、M5が得られた。この4種の抗体を用いて、ビトロネクチンの細胞伸展活性とコラーゲン結合活性の阻害を調べ、ビトロネクチンのコラーゲン結合ドメインがビトロネクチン分子のN末端半分側に存在する知見を得た。
4.ビトロネクチンをギ酸処理し、得られた断片をアフィニティカラム、イオン交換カラム、ゲルろ過カラムにより、コラーゲン結合ドメインと推定される断片を精製することができた。
このような多くの研究成果が得られ、当初計画以上の大きな進歩が見られた。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] K.Kubota: Cell Struct.Funct.13. 123-128 (1988)

  • [Publications] M.Izumi: Cell Struct.Funct.13. 217-225 (1988)

  • [Publications] T.Yatohgo: Cell Struct.Funct.13. 281-292 (1988)

  • [Publications] M.Izumi: Biochim.Biophys.Acta. 990. 101-108 (1989)

  • [Publications] 林正男: 代謝病ハイライト. 39-42 (1988)

  • [Publications] 林正男: 生体の科学. 39. 294-298 (1988)

URL: 

Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi