1988 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児の心身障害の早期発見システムと相談内容項目の検討樹立
Project/Area Number |
62510094
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Research Institution | Dohto Univ. |
Principal Investigator |
喜多 祐荘 道都大学, 社会福祉学部, 教授 (70153088)
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Keywords | 早期発見ー療育システム / 保健機関 / 療育施設 / 児童相談所 / ケース記録 / 乳幼児相談内容項目表 / システム・マップ / 巡回療育相談事業 / 未受診児 |
Research Abstract |
研究課題について、さらに補足調査をし、検討樹立を試みた。 1.各種相談機関の乳幼児健康相談機能の把握検討: 心身障害児の早期発見の実施の型として、(1)出生時発見医療機関型、(2)療育機関・専門病院型、(3)健診・精検型、(4)健診・事後指導型、(5)特殊教育学校型、に大別された。 2.相談機関相互および療育保育教育機関とのネットワーク・システムの検討樹立: 心身障害児の早期発見ー療育システムの推進主体は、(1)道央・道南では施設主導型(2)札幌市では療育施設と児童相談所主導型(3)道北・オホーツク・道東では保健機関主導型、が特徴的である。早期発見ー療育システムは、保健機関、療育施設、児童相談所の三者が、どの地域にあっても中枢となるべきものである。全道的に(道央圏以外とくに)療育施設(母子訓実施)の不足が目立ち、つまり、障害児発見後の受け皿が未整備であ。 3.一貫したケース支援のためのケース管理システムの検討: ケース記録の構成およびデータベースの構成を考えた。 4.発見から就学に至る乳幼児相談内容項目表の検討樹立: スクリーニングの継時的2段階制を活用しつつ、各年(月)齢段階の追跡項目を基に、乳幼児相談項目(概念図)、乳幼児相談内容項目表(案)を作成した。 付、若干の考察: (1)早期発見ー療育システムづくりの整備目標。 (2)早期発見ー療育システムの主体・役割体系・方法体系・内容一覧。 (3)システム・マップの作成。 (4)「空白地域」のための巡回療育相談事業。 (5)各圏域に、小児科専門医と心理相談員の配置。 (6)未受診児の調査把握の重要性。
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Research Products
(1 results)